子どもが泣き止まないときの対処法|保育士19年が教える原因と関わり方
子どもが泣き止まないとき、
「どうしたらいいの?」と途方に暮れることはありませんか。
忙しい時間や外出先では、親も焦ってしまいますよね。
子どもが泣き止まないときは、まず体調と安全を確認
泣いている理由は、寂しさや悔しさだけとは限りません。
発熱、痛み、けがなど、体の不調が関係していることもあります。
いつもと泣き方や様子が違うと感じたら、
声かけの方法を探す前に体調を確認してください。
この記事では、保育士として19年間子どもたちと関わってきた経験をもとに、
体調を確認したあとの関わり方と、
保護者自身がつらくなったときの対応を紹介します。
いつもと違う泣き方や症状がある場合
急に激しく泣き始めた、発熱や嘔吐がある、
けがをした可能性があるなど、心配な様子があれば
医療機関に相談してください。
呼吸の様子や意識がおかしいなど、差し迫った危険を感じる場合は119番です。
受診を迷うときは、
日本小児科学会「こどもの救急」
で症状を確認できます。
小児救急電話相談
「#8000」
も利用できます。相談できる時間は地域によって異なります。
子どもが泣き止まない理由と、最初に確認したいこと
子どもが泣き止まないときは、まず体調やけががないかを確認します。
気になる症状がなければ、泣き始める前の出来事にも目を向けてみましょう。
体調に気になる変化がない場合も、
泣いている理由を一つに決めることはできません。
たとえば、次のようなことが重なっている場合があります。
- 眠い、疲れている
- 空腹や暑さ、寒さなどの不快感がある
- 遊びをやめたくない、思いどおりにいかない
- 言葉でうまく伝えられない
- 安心できる人にそばにいてほしい
子ども自身も、何が嫌なのか説明できないことがあります。
そのため、すぐに答えを出そうとせず、
直前の様子を思い出してみてください。
保育現場で経験した、遊びを終えたくなかった子の話
園で、お散歩から帰りたくなくて長く泣いていた子がいました。
そのときは「もっと遊びたかったね」と声をかけ、
安全を確かめながら、そばで少し待ちました。
すると、落ち着いてから自分で次の行動に移れたことがあります。
もちろん、同じ声かけで毎回泣き止むわけではありません。
ただ、泣いている最中に説明を重ねるより、
気持ちを短く言葉にし、そばで待つほうがよい場面もあります。
子どもが泣き止まないときに試したい関わり方
① 何があったかを短い言葉にする
遊びを止めたあとなら「まだ遊びたかったね」、
できなくて悔しそうなら「自分でやりたかったね」。
気持ちを決めつけず、子どもの反応も見ながら声をかけてみます。
② 話しかけすぎず、そばで待つ
泣いている間は、長い説明が届きにくいこともあります。
安全な場所でそばにいて、子どもが少し落ち着いてから
次にすることを短く伝えても大丈夫です。
③ 落ち着ける方法を選ぶ
抱っこを求めているなら抱っこする、
人が多い場所なら静かなところへ移るなど、
子どもの様子に合わせてみてください。
抱っこを嫌がるときは無理に抱き上げず、
近くで見守る方法もあります。
年齢によって、確認したいことも変わります
0〜1歳頃
まずは体調、授乳や食事、おむつ、暑さ寒さなどを確認します。
理由が分からないまま泣くこともあります。
あやしても泣き止まないことだけで、
関わり方が悪いとは言えません。
2〜3歳頃
「自分でやりたかった」「まだ遊びたかった」など、
思いをうまく言葉にできず泣く場合があります。
落ち着いてから、気持ちを短く言葉にしてみましょう。
4歳以降
悔しさや恥ずかしさなどを感じていても、
すぐには話したくない場合があります。
「落ち着いたら聞かせてね」と伝え、
話せるタイミングを待つ方法もあります。
外出先で子どもが泣き止まないときは?
周りの目が気になると、早く泣き止ませたくなりますよね。
まずは子どもと周囲の安全を確かめ、
可能なら人通りの少ない場所へ移りましょう。
その場で理由を何度も聞いたり、
長く説明したりしなくても大丈夫です。
「ここで少し休もうね」と短く伝え、
落ち着いてから次の行動を考えてみてください。
子どもが泣き止まないとき、親が限界を感じたら
泣き声が続くと、親もつらくなります。
イライラが強くなったときは、まず子どもの安全を確保してください。
赤ちゃんなら、ベビーベッドなど安全な場所に寝かせ、
保護者が短い間その場を離れて気持ちを落ち着けても構いません。
長時間そのままにせず、少ししたら戻って様子を確認します。
激しく揺さぶったり、口をふさいだりしないでください。
子どもが歩ける年齢の場合も、道路や階段などの危険がないか確認し、
年齢に応じて見守れる場所で距離を取りましょう。
一人では難しいときは、家族や周囲の人に交代を頼ってください。
まとめ|子どもが泣き止まないときは、様子を見て関わろう
- いつもと違う泣き方なら、まず体調やけがを確認する
- 理由を一つに決めつけず、泣く前の出来事を見る
- 気持ちを短く言葉にし、安全な場所でそばにいる
- 子どもに合う落ち着き方を探す
- 親がつらいときは安全を確保し、周囲の人を頼る
泣き止まない時間は、親にとっても大変です。
すぐに泣き止ませられなくても、
子どもの様子を見て、安全を守りながら関わっていけば大丈夫です。
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参考情報
本記事は一般的な子育て情報です。
個別の症状について判断したり、医療的な診断をしたりするものではありません。
子どもへの関わり方に迷ったら
日々の関わり方について、状況を一緒に整理することもできます。
体調や受診についての相談は、医療機関にお願いします。
この記事を書いた人
田中美穂|保育士歴19年
保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
現在は訪問ベビーシッターとしても活動しています。
保育の経験と3児の母としての経験をもとに、
子育てのヒントをお届けしています。
