他のママと比べて落ち込んでしまうときに|保育士19年の私が伝えたいこと
ママの気持ち
他のママと比べて落ち込んでしまうときに|保育士19年の私が伝えたいこと
周りのママがちゃんとして見えて、自分だけうまくできていない気がするときがあります。
でも、見えているのはその人の一部分だけ。比べて苦しくなる日こそ、自分の頑張りにも目を向けてほしいと思っています。
園の送り迎えや公園、習い事、SNSなどで、他のママを見て落ち込んでしまうことはありませんか。
子どもにやさしく声をかけていて、身だしなみも整っていて、毎日をうまく回しているように見える。
それに比べて自分は、朝からバタバタで、子どもにイライラしてしまって、余裕もない。
そんな日に、「私だけなんでこんなにうまくできないんだろう」と苦しくなることがあります。
SNSで見かける、きれいに並んだ離乳食や手作りおやつ、知育を楽しんでいる投稿を見るたびに、
「それに比べて私はちゃんとできていないかも」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
画面の向こうの暮らしがまぶしく見える日ほど、自分の毎日ばかりが雑に感じてしまうことがあります。
私自身、子育ての中でそう感じたことが何度もありました。
保育士として働いていたからこそ、「ちゃんとできなきゃ」「わかっているはずなのに」と、
かえって自分に厳しくなってしまうこともありました。
でも、保育士として19年たくさんの親子を見てきて思うのは、
どのママにも、その人なりの悩みや見えない頑張りがあるということです。
外から見える姿だけで「私はダメだ」と決めてしまうのは、本当はとてももったいないことだと思っています。
比べてしまうのは、頑張っている証拠
他のママと比べて落ち込んでしまうと、
「こんなこと思うなんてダメだな」「比べても仕方ないのに」と、
また自分を責めてしまうことがあります。
でも、比べてしまうこと自体は、そんなに悪いことではありません。
それは、「ちゃんとやりたい」「子どもにとってよりよい関わりをしたい」という気持ちがあるからです。
苦しくなるのは、それだけ毎日一生懸命だから。子どものことを大事に思っているからです。
子育てコーチングの視点でも、感情は悪者ではなく、
「今、自分が何を大切にしたいと思っているか」を教えてくれるサインとして見ていきます。
落ち込む気持ちの奥には、
「もっと落ち着いて関わりたい」
「私も子どもにやさしくしたい」
「ちゃんと向き合いたい」
という願いが隠れていることが多いです。
そう思うと、比べてしまう自分をただ責めるのではなく、
「私はどうしたいと思っているんだろう」と見つめ直すきっかけにもなります。
見えているのは、その人の「1秒」だけ
他のママがすごく見えるときほど、忘れやすいことがあります。
それは、自分が見ているのは、その人のほんの一場面だけということです。
園で会った数分、公園で見たひととき、SNSに載っている一枚。
そこだけを見ると、余裕があって、いつも上手にできていて、悩みなんてないように見えるかもしれません。
でも、本当の毎日は見えていません。
そのママも、家ではイライラしている日があるかもしれないし、
寝不足かもしれないし、子どものことで悩んでいるかもしれません。
表に見えている部分だけで比べてしまうと、自分だけができていないように感じやすくなります。
保育士として多くの保護者の方と接してきましたが、
一見しっかりして見える方が、面談で「実は全然余裕がなくて」と話してくださることもあります。
反対に、いつもバタバタして見える方が、家庭の中では子どもの気持ちをとても丁寧に受け止めていることもあります。
人は、外から見える印象だけではわからないものです。
だからこそ、「あの人はちゃんとしているのに、私は…」と比べるときは、
見えていない部分がたくさんあることを思い出してほしいです。
比べる土台そのものが、実は公平ではないのです。
あなたの毎日にも、ちゃんと価値がある
周りと比べていると、自分ができていないことばかりが目につきます。
でも、本当は自分の毎日の中にも、ちゃんと価値のある関わりがたくさんあります。
たとえば、こんなことです。
- 朝、眠そうな子どもを起こして支度をした
- 食べるのに時間がかかるごはんに付き合った
- 泣いたときに気持ちを受け止めようとした
- イライラしながらも、なんとか一日を回した
- 寝る前に「おやすみ」と声をかけた
こうしたことは派手ではないし、誰かに褒められることも少ないです。
でも、子どもにとってはすごく大切な毎日の積み重ねです。
子どもは、完璧なママを求めているのではなく、
自分に関わってくれる大人、自分を見ようとしてくれる大人の存在を受け取っています。
だから、今思うようにできていないように感じる毎日にも、ちゃんと意味があります。
ちょっと立ち止まってみませんか?
今日、あなたがお子さんのためにした「小さなしあわせ」は何でしたか?
ごはんを用意したこと、抱っこしたこと、話を聞いたこと、笑い返したこと。
ほんの小さなことでも、ちゃんと意味があります。
私も母として、「もっとやさしくしたかった」「もっと余裕を持ちたかった」と思う日はたくさんありました。
でも振り返ると、完璧にできた日よりも、うまくいかない中でなんとか向き合った日々のほうが、
親としての私を作ってくれた気がします。
足りないより、大切にしているものを見る
子育てコーチングでは、できていないところだけを見るのではなく、
「私は本当は何を大切にしたいのか」
「今日、どんな思いで子どもに関わっていたのか」
を見ていきます。
他のママと比べて苦しくなったときも、
「私は何が足りないんだろう」だけで終わるのではなく、
「私はどんなママでいたいんだろう」
「今日の私が大切にしていたことは何だっただろう」
と問いかけてみると、気持ちの向きが少し変わることがあります。
たとえば、周りのママみたいに穏やかに話せなかった日でも、
子どもを無事に送り出そうと必死だったかもしれません。
笑顔で対応できなかった日でも、子どもの体調や持ち物を気にかけていたかもしれません。
そこにはちゃんと、「大事にしたい気持ち」があります。
コーチングでは、その思いに気づくことで、
「私は本当はこうしたかったんだな」
「じゃあ次はここだけ意識してみよう」
と、自分に合った小さな一歩が見えやすくなると考えます。
大事なのは、誰かと同じようになることではありません。
自分の家庭に合った関わり方、自分らしいペースを見つけていくことです。
苦しくなった日に、自分にかけたい言葉
他のママと比べて落ち込んだ日は、
その気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫です。
「比べちゃダメ」と押さえ込むより、
「今日は比べて苦しくなったんだな」と、自分の気持ちに気づいてあげることのほうが大切です。
そんな日にこそ、自分にこんな言葉をかけてみてほしいです。
- 私は私なりに、今日もちゃんと頑張っていた
- 見えていないだけで、できていることもある
- 他の人のやり方が、うちにそのまま合うとは限らない
- 完璧じゃなくても、子どもに向き合おうとしている
こういう言葉は、すぐに全部を楽にしてくれるわけではないかもしれません。
でも、自分を責める言葉ばかりをかけ続けるより、ずっと心を守ってくれます。
子育ては長く続いていくからこそ、自分に向ける言葉はとても大事です。
まとめ
他のママと比べて落ち込んでしまうのは、
あなたがダメだからではなく、それだけ子どものことを大切に思っているからです。
でも、見えているのは相手のほんの一部分だけです。
その一場面と、自分の全部を比べなくて大丈夫です。
保育士として多くの親子を見てきて、そして自分も子育てをしてきて思うのは、
どのママもそれぞれの場所で、見えない頑張りを抱えながら毎日を過ごしているということです。
だからこそ、比べて苦しくなる日は、
他の誰かを見る前に、自分が今日やってきたこと、自分が大切にしていたことにも目を向けてあげてください。
誰かみたいになれなくても大丈夫です。
あなたの家庭には、あなたの関わり方があります。
今日もちゃんと向き合っている自分を、少しだけ認めてあげられますように。
