イヤイヤ期に「言うことを聞いてくれない」と感じて、
毎日の関わり方に悩んでいませんか。
1〜2歳頃から増える「イヤ!」「自分で!」に、
忙しい朝ほど困ってしまいますよね。

イヤイヤ期に言うことを聞かないのは、なぜ?

子どもが「自分でやりたい」と思っていても、
まだ思うようにできないことがあります。
その気持ちを言葉で十分に伝えられず、
「イヤ!」という反応になる場合もあります。

ただし、理由はいつも同じとは限りません。
疲れや眠さ、急な予定変更などが重なることもあります。
この記事では、保育士として19年間子どもたちと関わってきた経験をもとに、
理由の見方と、今日から試せる声かけを紹介します。

イヤイヤ期の子どもに起きていること

1〜2歳頃は、自分でできることが少しずつ増えていきます。
それに伴い、「自分で決めたい」「自分でやってみたい」という
気持ちが見られることもあります。

たとえば、靴を履こうとしてうまくいかないとき。
大人が手伝おうとした途端に「イヤ!」と泣くことがあります。
その子は、手伝いそのものよりも、
「自分でやりたかった」という気持ちを伝えているのかもしれません。

一方で、毎回「自分でやりたい」が理由とは限りません。
何が嫌だったのか分からないときもあります。
まずは、その直前に何があったかを見てみましょう。

  • 自分でやりたかった?
  • 遊びを急に中断された?
  • 眠い、空腹などの様子はある?
  • 何をしてほしいか伝わっている?

イヤイヤ期、私自身も「早くして」と言っていました

私自身も子どもが小さい頃、朝の支度に追われていました。
子どもが靴を自分で履こうとしているのに、
急いでいる私はつい手を出してしまう。
すると子どもが泣き、私も焦ってしまう日がありました。

そんなときは、「自分で履きたかったね」と声をかけ、
手伝ってよいか聞いてみる。
時間に余裕がある日は、少し待ってみる。
できる範囲で関わり方を変えるようになりました。

いつも待てるわけではありません。
それでも、子どもが何をしたかったのかを考えると、
次の声かけを選びやすくなります。

イヤイヤ期に避けたい対応と、言い換えの例

忙しいときに強く言ってしまうことはあります。
ここでは自分を責めるためではなく、
次に使える言葉を一つ見つけるために、言い換えを考えてみます。

「早くして!」と言いたくなったら

「まず靴を持とう」「右の靴を履こう」のように、
最初にすることを一つ伝えてみます。
何をすればよいか、子どもに伝わりやすくなります。

「ダメ!」だけで終わりそうになったら

「まだ遊びたかったね。ごはんだから、車をここに置こう」と、
気持ちを短く受け止めてから、次の行動を伝えてみます。

ただし、道路に飛び出すなど危険が迫っているときは、
まず安全を確保してください。
気持ちを聞くのは、安全な場所に移ってからで大丈夫です。

イヤイヤ期の関わり方|今日からできる3つの工夫

① 切り替える前に知らせる

遊びを終えるときは、突然「片付けて」と言う代わりに、
「この車をあと1回走らせたら、片付けようね」と予告してみます。
予告しても嫌がる日はありますが、次に何をするか伝えられます。

② 選べる部分を作る

外へ出ることが決まっているなら、
「出かける?出かけない?」ではなく、
「右の靴から履く?左の靴から履く?」と
選べる部分を作る方法があります。

③ うまくいかない日は、やることを減らす

疲れている日は、いつもの声かけでも動けないことがあります。
そんなときは説明を増やすより、支度を一つずつ進めたり、
大人が手伝えるところを手伝ったりしても大丈夫です。

イヤイヤ期に強く言ってしまった日も、やり直せます

関わり方を知っていても、毎回うまくできるわけではありません。
強く言ってしまったときは、落ち着いてから
「さっきは大きな声になってごめんね」と伝え直せます。

イヤイヤが続いて親自身がつらいときは、
家族や園の先生、自治体の相談窓口にも話してみてください。
一人で対応を考え続けなくてよいのです。

朝の「早くして」が増えているときは、

「早くして!」が減った理由|リフレーミングの考え方

も参考になります。

まとめ|イヤイヤ期の「イヤ!」の前に何があったか見てみよう

  • イヤイヤ期の「イヤ!」には、さまざまな理由がある
  • 「自分でやりたい」気持ちが関係することもある
  • 切り替えを予告し、次の行動を短く伝える
  • 選べる部分があるなら、子どもに選んでもらう
  • 危険な場面では、気持ちを聞く前に安全を確保する

まずは「この子は今、何が嫌だったのかな」と
一度立ち止まってみてください。
今日使えそうな言葉を一つ選ぶところから始められます。

あわせて読みたい

参考資料


こども家庭庁「育児のしおり」

子どもの育ち方や、落ち着きやすい関わり方には個人差があります。
日々の生活や発達について心配がある場合は、
園の先生や自治体の相談窓口、かかりつけ医などにご相談ください。

この記事を書いた人

記事執筆者の田中美穂の写真

田中美穂|保育士歴19年

保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
現在は訪問ベビーシッターとしても活動しています。
保育の経験と3児の母としての経験をもとに、
子育てのヒントをお届けしています。


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