【3歳前後】言うことを聞かない…と感じたときの見方の変え方|保育士19年の視点
3歳前後の子が言うことを聞かないと感じることはありませんか。
「何度言っても聞いてくれない」
「わざとやっているように見えて、イライラする」
3歳前後の子が言うことを聞かないとき、まず知ってほしいこと
急いでいるときほど、親も余裕をなくしやすいものです。
ただ、子どもが動かない理由は一つではありません。
たとえば、遊びをまだ続けたい場合があります。
次に何をすればよいか分からず、動けない場合もあります。
そこでこの記事では、保育士として19年間子どもたちと関わってきた経験をもとに、
行動の前にある気持ちの見方と、片付けの場面で使える声かけを紹介します。
3歳前後の子が言うことを聞かない理由を考える
3歳前後は、「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが育つ時期です。
一方で、遊びを途中でやめたり、気持ちを切り替えたりするのは、
まだ難しいことがあります。
たとえば、片付けを促しても動かないとき。
大人には「聞いていない」ように見えても、
子どもは遊びの続きを考えているのかもしれません。
何から片付ければよいか分からない場合もあります。
もちろん、いつも同じ理由とは限りません。
眠さや空腹、疲れなどが重なっていることもあります。
まずは「今、この子には何が難しいのかな」と見てみましょう。
言うことを聞かないとき、保育士が大切にしている見方
私が保育の現場で意識してきたのは、行動だけで判断せず、
その前後を見ることです。
次のように考えると、関わり方の手がかりが見つかることがあります。
- 今していることを、まだ続けたいのかな?
- 次に何をするか、伝わっているかな?
- 一度にたくさん頼みすぎていないかな?
- 眠さや疲れが重なっていないかな?
子どもの気持ちを受け止めることは、言いなりになることではありません。
気持ちを短い言葉にしたうえで、次にしてほしい行動を具体的に伝えます。
言うことを聞かないときの声かけ|片付けの場面
「片付けて」と言っても遊びをやめられないときは、
次の順番で伝えてみてください。
① 遊びを終える前に知らせる
「この車をあと1回走らせたら、片付けようね」
② 気持ちを短く受け止める
「まだ遊びたかったね」
③ 最初の一歩を小さくする
「まず車を1台、箱に入れてみようか」
「赤い箱と青い箱、どちらに入れる?」
予告や声かけをしても、すぐには動けない日があります。
そんなときは言葉を重ねすぎず、そばで一緒に一つ片付けるのも方法です。
気持ちを受け止めても、危ない行動は止めてよい
気持ちを大切にすることと、危ない行動を止めることは両立できます。
道路に飛び出しそうなときや、人をたたこうとしたときは、
まず安全を確保してください。
そのうえで、「行きたかったね。でも道路は危ないから、ここで止まるよ」のように、
短い言葉で伝えます。
子どもが落ち着いてから、どうすればよかったかを一緒に考えても大丈夫です。
言うことを聞かない日が続き、親も疲れたときは
言うことを聞かない場面が続くと、親も疲れてしまいます。
時間に追われ、つい強い言い方になる日もあります。
そんなときは、落ち着いてから「さっきは大きな声になってごめんね」と
伝えてみてください。
そして、次にしてほしいことを短く言い直してみましょう。
毎回うまく対応する必要はありません。
親が疲れていると感じたら、休める時間を作ったり、
家族や周囲の人に頼ったりしてください。
子どもの行動が気になる状態が続くときも、
園の先生や自治体の相談窓口に話せます。
まとめ|行動の前にある気持ちを見てみよう
- 3歳前後は「自分で決めたい」気持ちが育つ時期
- 動けない理由には、切り替えの難しさや疲れなどもある
- 声かけは「予告する・気持ちを受け止める・最初の一歩を伝える」
- 危ない行動は安全を優先して止める
- 親も疲れたら、一人で抱え込まずに頼ってよい
「言うことを聞かない」と感じたら、
まずは「何が難しかったのかな」と考えてみてください。
今日できそうな声かけを、一つ試すだけで十分です。
年齢別の関わり方も読む
参考資料
子どもの育ち方には個人差があります。
発達や日々の生活について心配がある場合は、
園の先生、自治体の相談窓口、かかりつけ医などにご相談ください。
一人で悩まなくて大丈夫です
「うちの子の場合はどうしたらいい?」と迷ったときは、
今の状況を言葉にして整理するところから始められます。
この記事を書いた人
田中美穂|保育士歴19年
保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
現在はベビーシッターとしても活動しています。
保育の経験と3児の母としての経験をもとに、
子育てのヒントをお届けしています。
