1〜2歳のイヤイヤ期|始まったときの関わり方を保育士が解説

1〜2歳のイヤイヤ期が始まり、
「さっきまでできていたのに、急に嫌がる」
「なんでも『イヤ!』と言うようになった」
そんな変化を感じていませんか。

今までできていたことを急に嫌がるようになると、
ママやパパも戸惑ってしまいますよね。
忙しい朝や疲れている夕方ほど、
「どうして急に?」と感じることもあると思います。

この時期のイヤイヤは、
成長の過程で多くの子どもに見られる姿のひとつです。
困らせようとしているのではなく、
「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが育ってきたことで
表れることがあります。

1〜2歳のイヤイヤ期の関わり方

1〜2歳のイヤイヤ期は「反抗」と決めつけなくて大丈夫

イヤイヤ期と聞くと、
「言うことを聞かなくなる」
「わがままになる」
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

けれど、1〜2歳頃は、
自我が少しずつ育ち始める時期でもあります。

「自分でやりたい」
「でも、まだうまくできない」
「伝えたいけれど、言葉にできない」

そんな気持ちのズレが、
泣く・怒る・嫌がるといった行動として表れることがあります。

つまり、反抗しているというより、
心の成長に言葉や行動がまだ追いついていない状態
と考えると分かりやすいです。


1〜2歳のイヤイヤ期はどうして急に始まるの?

この時期の子どもには、次のような変化が見られることがあります。

  • 自分の気持ちや好みがはっきりしてくる
  • 「自分でやりたい」という気持ちが強くなる
  • まだ言葉で十分に伝えられない
  • 思い通りにならない経験が増える

そのため、
泣く・怒る・物を投げる・その場に座り込むなど、
大きな反応につながることがあります。

大人から見ると「急に大変になった」と感じやすいですが、
子どもの中では少しずつ世界が広がり、
自分の意思も育っています。

保育士として子どもたちを見てきた中でも、
この時期は「困った行動が増えた」というより、
自分の気持ちを表す力が育ってきた時期と感じる場面が多くあります。


保育士としてよく聞くママ・パパの悩み

保育の現場や子育て相談の中で、
1〜2歳のお子さんを育てる保護者の方から、よくこんな声を聞きます。

「こんなに怒ってしまって大丈夫?」
「甘やかしているのかな?」
「私の関わり方が悪いのかな?」

でも、イヤイヤが見られることだけで、
保護者の関わり方が間違っているとは言えません。


イヤイヤは、自我や「自分でやりたい」という気持ちが育ってきた時期に
見られることがあります。

子育てについて悩むということは、
それだけお子さんのことをよく見て、
「どうしたらいいかな」と考えているということでもあります。


1〜2歳のイヤイヤ期|基本の関わり方

① まず気持ちを言葉にしてみる

行動を止めることを急ぐより、
まずは子どもの気持ちを言葉にしてみます。

「嫌だったね」
「自分でやりたかったんだね」
「まだ遊びたかったんだね」

すぐに泣き止まなくても大丈夫です。
自分の気持ちを分かってもらう経験は、
少しずつ安心感につながっていきます。

② 選択肢は少なくする

「どっちにする?」と聞くときは、
選択肢をたくさん出しすぎないこともポイントです。

例えば、
「赤い靴にする?青い靴にする?」
「先に手を洗う?それとも靴をぬぐ?」
というように、2つ程度に絞ると選びやすくなります。

保育現場でも、
「どれにする?」とたくさん選択肢を出すより、
2つくらいに絞った方が子どもが自分で決めやすい場面
を多く見てきました。

③ できなくても責めない

1〜2歳は、
「やりたい気持ち」と「まだできないこと」の差が大きい時期です。

「できないでしょ」ではなく、
「難しかったね」
「一緒にやってみようか」
と伝えることで、気持ちを切り替えやすくなることがあります。

子どもは、できるようになるまで何度も失敗します。
その中で「大丈夫」「やってみよう」と受け止めてもらう経験が、
少しずつ自信につながっていきます。

④ 急いでいるときは全部受け止めようとしなくて大丈夫

朝の支度や外出前など、
時間に余裕がない場面では、
保護者側も落ち着いて対応するのが難しいことがあります。

そんなときは、
長く説明するより、
「嫌だったね。でも今日は行こうね」
のように、
気持ちを受け止めながら必要な行動を短く伝えるだけでも十分です。

1〜2歳のイヤイヤ期は、
子どもの成長を感じる一方で、
ママやパパにとって負担が大きくなりやすい時期でもあります。
毎回うまく対応しようとせず、
そのときにできる関わりを積み重ねていくことが大切です。


イヤイヤが出た日は「育っている途中の日」

イヤイヤが続くと、
ママやパパも本当に疲れてしまいます。

思い通りに進まないことが続くと、
「今日は何もできなかった」
と感じる日もあるかもしれません。

でも、そんな日は、
何も進んでいないのではなく、
子どもの気持ちの成長に付き合っていた日
とも言えます。

大人にとっては大変な時期ですが、
子どもにとっては
「自分でやりたい」「こうしたい」という気持ちが育つ大切な時期です。

「今日はうまくいかなかった」と感じても、
それだけでダメな日ではありません。


1〜2歳のイヤイヤ期|こんなときは専門機関への相談も考えて

イヤイヤの強さや頻度には個人差があります。

日常生活への影響がとても大きい、
言葉や発達について強い心配がある、
保護者自身が限界を感じている場合などは、
一人で抱え込まず相談先を利用することも大切です。

  • 自治体の子育て相談窓口
  • 保健センター
  • かかりつけの小児科
  • 発達相談などの専門機関

※ 子どもの発達には個人差があります。
発達や言葉、行動について心配がある場合は、
自治体の相談窓口や医療機関などへご相談ください。
子育て支援に関する情報は

こども家庭庁

でも確認できます。


まとめ|1〜2歳のイヤイヤ期は成長の途中に見られる姿のひとつ

1〜2歳のイヤイヤは、
反抗と決めつけるのではなく、
自分の気持ちや意思が育ってきた時期に見られる姿のひとつ
として考えることができます。

大切なのは、
イヤイヤを完全になくすことではありません。

  • 気持ちを言葉にする
  • 選択肢を少なくする
  • できないことを責めない
  • 必要な場面では短く伝える

こうした関わりを少しずつ積み重ねていくことで、
子どもも保護者も、少しずつ気持ちを切り替えやすくなっていきます。

うまくいかない日があっても大丈夫です。
その日の親子にできる関わりで十分です。


年齢別の関わり方も参考にしてください

年齢が変わると、
子どもの困り方や保護者が感じる大変さも少しずつ変わります。
ほかの時期の関わり方については、こちらも参考にしてください。