イヤイヤ期の癇癪がひどいのはなぜ?保育士19年が原因と対応を解説
癇癪が起きた時はどうしたらいい?
癇癪が始まった時、一番大切なのは「言い聞かせようとしすぎないこと」です。
私自身もスーパーや公園で癇癪が始まると、
「早く泣き止ませなきゃ」
「周りに迷惑をかけてしまうかもしれない」
と焦っていました。
でも、癇癪の真っ最中の子どもは、自分でも気持ちをコントロールできない状態です。
大人でも感情的になっている時に冷静な話が入ってこないように、子どももその時は話を聞ける状態ではありません。
- まず安全を確保する
- 落ち着くまでそばで見守る
- 短い言葉で気持ちを代弁する
- 無理に説得しようとしない
「お菓子買いたかったんだね」
「まだ遊びたかったんだね」
そんなふうに気持ちを言葉にしてあげると、少しずつ落ち着いていく子もいます。
大切なのは、癇癪をなくすことではなく、子どもが少しずつ自分の気持ちを知っていくことです。
「嫌だった」「悔しかった」「もっとやりたかった」と言葉にできるようになるまで、大人が気持ちを代弁してあげることが、子どもの心の成長につながっていきます。
癇癪の時期は親にとって本当に大変ですが、子どもが自分の気持ちと向き合う練習をしている時期でもあります。
保育士19年で感じたこと
保育士として19年間、たくさんの子ども達と関わってきました。
その中で感じるのは、癇癪を起こしたことがない子はほとんどいないということです。
泣く子もいました。
ひっくり返る子もいました。
物を投げる子もいました。
でも、その多くの子ども達は成長とともに少しずつ自分の気持ちを言葉で伝えられるようになっていきました。
「嫌だった」
「悲しかった」
「まだ遊びたかった」
そうやって言葉で表現できるようになると、自然と癇癪は減っていきます。
だから今、毎日のように癇癪が続いていたとしても、ずっとこのままではありません。
私の三女も当時は本当に大変でした。
スーパーで寝転び、抱っこも拒否し、私自身も何度も心が折れそうになりました。
それでも今振り返ると、娘も一生懸命に成長していたのだと思います。
もし今、
「また今日も癇癪だった」
「私の関わり方が悪いのかな」
と悩んでいるなら、まずは自分を責めないでください。
私自身も保育士でありながら、我が子の癇癪に何度も悩みました。
子育ては知識だけではうまくいかないことがあります。だからこそ悩むのは、一生懸命向き合っている証拠です。親も子どもも少しずつで大丈夫ですよ。
癇癪が強い時は相談した方がいい?
相談することは特別なことではありません。
一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなることがあります。
基本的に、イヤイヤ期の癇癪は成長の過程でよく見られる姿です。
そのため、癇癪があるからといって必ずしも心配する必要はありません。
ただし、
- 1日に何度も長時間続く
- 自分や他人を傷つけてしまう
- 成長や発達について気になることがある
- 保護者が限界を感じている
このような場合は、一人で抱え込まずに相談してみることも大切です。
保育園の先生や保健師さん、子育て支援センターなど、身近な相談先はたくさんあります。
子どものためだけではなく、頑張っているお父さんお母さん自身のためにも、頼れる場所を持っておくと安心ですよ。
親だってイライラしていい
癇癪への対応について話していると、
「怒ってはいけないんですよね?」
と聞かれることがあります。
でも私は、親だってイライラしていいと思っています。
毎日子どもと向き合いながら、
家事や仕事をこなし、
時間に追われて生活しているのです。
そんな中で癇癪が始まれば、
余裕がなくなるのは当たり前です。
私自身も何度もイライラしましたし、
感情的に怒ってしまったこともあります。
だからこそ伝えたいのは、
大切なのは一度も怒らないことではないということです。
怒ってしまったら、
あとから「さっきは大きな声を出してごめんね」と伝えれば大丈夫。
親も人間です。
完璧な子育てを目指さなくていいのです。
子どもと一緒に親も成長していく。
私はそれで十分だと思っています。
癇癪はいつまで続くの?
癇癪に悩んでいると、
「これ、いつまで続くの?」
と思いますよね。
私も三女の癇癪が続いていた頃は、
終わりが見えなくて不安でした。
個人差はありますが、イヤイヤ期の癇癪は2歳頃から始まり、3〜4歳頃になると少しずつ落ち着いていくことが多いです。
もちろん、すぐになくなるわけではありません。
今日は泣かなかったのに明日は大泣き。
落ち着いたと思ったらまた始まる。
そんなことを繰り返しながら少しずつ成長していきます。
子どもは癇癪を通して、
自分の気持ちとの付き合い方を学んでいます。
そして言葉が増え、
経験が増え、
気持ちを表現できるようになるにつれて、
少しずつ癇癪以外の方法で伝えられるようになっていきます。
今は大変に感じても、その成長は必ず積み重なっています。
焦らず長い目で見守っていけるといいですね。
「いつになったら終わるの?」と感じている方は、
イヤイヤ期はいつ終わる?保育士19年が伝える終わりのサイン
も参考にしてみてください。
あわせて読みたい
子どもの発達や子育て支援については、
こども家庭庁
の情報も参考になります。
この記事を書いた人
田中美穂(Mama Start代表)
保育士歴19年。
0歳児から5歳児まで幅広く担任を経験し、たくさんの子ども達や保護者の方と関わってきました。
現在は訪問型ベビーシッターとして活動しながら、子育てコーチング認定講師としても活動しています。
3人の娘を育てる母でもあり、イヤイヤ期や癇癪、子育ての悩みに実際に向き合ってきました。
このブログでは、保育士としての経験と母親としての体験をもとに、子育て中の保護者の方が少しでも気持ちが楽になる情報を発信しています。
