イヤイヤ期で保育園へ行きたくない!保育士19年が原因と朝の対応を解説
イヤイヤ期で保育園へ行きたくない!保育士19年が原因と朝の対応を解説
イヤイヤ期になると、「保育園へ行きたくない!」と泣いてしまう子どもは少なくありません。
保育士19年・3児の母である私が、実体験と保育現場での経験をもとに、登園しぶりの理由や対応方法をお伝えします。
この記事でわかること
- イヤイヤ期に保育園へ行きたくない理由
- 登園しぶりでやってはいけない対応
- 朝が少し楽になる関わり方
- 登園しぶりはいつまで続くのか
私は、車の中で泣いたことがあります
「ママ、お仕事行かないで。」
小さな手で私の服をぎゅっと握りしめ、泣きながら離れようとしない娘。
先生に抱っこされても私を追いかけてきて、必死に「ママ!」と呼ぶ姿を見ながら、私は仕事へ向かいました。
車に乗った瞬間、涙が止まりませんでした。
「こんなに泣いているのに預けていいの?」
「私は仕事を優先しているダメな母親なんじゃないか。」
そんなことばかり考えていました。
あの頃の私は、保育士でした。
毎日たくさんの子どもたちを見ていたのに、自分の子どものことになると何も分からなくなっていたのです。
わが家では、次女と三女は0歳から保育園へ通っていました。
物心ついた頃から保育園生活を送っていましたが、次女が2歳頃になると、「保育園へ行きたくない」と泣く日が続いたことがありました。
何とか保育園へ連れて行っても、先生に預ける瞬間になると大泣き。
小さな手を無理やり離して仕事へ向かった日のことは、今でも忘れられません。
「本当は休ませた方がいいのかな。」
「こんな思いをさせてまで働いていていいのかな。」
そんな気持ちで、後ろ髪を引かれる思いで保育園を後にしていました。
でも、その経験があったからこそ、保育士として働く中で、保護者の気持ちに寄り添える先生でいたいと強く思うようになりました。
登園時に泣く子どもだけではなく、その姿を見送る保護者もまた、とてもつらい思いをしていることを、自分自身が経験したからです。
イヤイヤ期に保育園へ行きたくないのはなぜ?
イヤイヤ期の登園しぶりは、わがままではありません。
2〜3歳頃は、自分の気持ちが大きく育つ一方で、不安や寂しさをうまく言葉にできない時期です。
保育園へ行くことで、
「ママと離れたくない」
「もっと一緒にいたい」
「今日は疲れている」
など、さまざまな気持ちが重なります。
また、新しいクラスや先生、お友達との関係など、環境の変化が影響していることも少なくありません。
特に4月や連休明け、体調を崩した後などは、いつもより登園を嫌がることがあります。
つまり、「保育園へ行きたくない」は、子どもなりのSOSでもあります。
保育士として本当によく受けた相談でした
保育士として働く中でも、
- 朝になると毎日泣きます
- 私から離れません
- 先生に預けるのがつらいです
- 仕事を辞めた方がいいのでしょうか
このような相談を本当によく受けてきました。
現在ベビーシッターとして伺うご家庭でも、「朝の登園準備が一番大変です」という相談を受けることがあります。
保育士として何度も見てきたのは、お母さんやお父さんと離れる時は大泣きしていた子が、30分後には笑顔で遊び始める姿でした。
お迎えの時にその様子をお伝えすると、
「本当ですか?」
「ずっと泣いていると思っていました。」
と安心して涙ぐまれる保護者の方も少なくありませんでした。
だから私は、今でも伝えたいのです。
朝の涙だけで、その日一日を心配しすぎなくても大丈夫ですよ、と。
登園しぶりでやってはいけない対応
① 無理に引き離す
時間がない朝は、どうしても焦ってしまいます。
でも、無理やり引き離される経験が続くと、子どもの不安がさらに強くなることがあります。
どうしても時間がない時もありますが、まずは一度「行きたくなかったね」「ママと一緒にいたかったね」と気持ちを受け止めることが大切です。
② 「泣かないの!」と叱る
泣くこと自体は悪いことではありません。
子どもは、寂しい気持ちや不安な気持ちを、涙で表現していることがあります。
「泣かないの!」と叱るよりも、
「寂しかったね」
「行きたくなかったんだね」
と受け止めてあげる方が、安心につながります。
③ 長時間お別れを続ける
子どもが泣いていると、何度も戻りたくなりますよね。
でも、何度も戻ったり長く説得したりすると、子どもも気持ちを切り替えにくくなることがあります。
先生へ預けたら、短く笑顔で「行ってきます」「必ず迎えに来るね」と伝える方が、子どもの安心につながることもあります。
朝が少し楽になるおすすめの対応方法
① 気持ちを受け止める
まずは、子どもの気持ちを言葉にして受け止めてあげましょう。
「ママと一緒にいたかったね。」
「保育園へ行くのが嫌だったんだね。」
「寂しくなっちゃったね。」
気持ちを分かってもらえたと感じるだけで、子どもが少し落ち着くことがあります。
② 見通しを伝える
子どもは、いつ迎えに来るのか分からないと不安になりやすいです。
「おやつを食べたら迎えに来るね。」
「お昼寝が終わったら会えるよ。」
「夕方になったら必ず迎えに来るね。」
このように、子どもに分かりやすい言葉で見通しを伝えることがおすすめです。
③ 朝の流れを同じにする
毎朝の流れが決まっていると、子どもは安心しやすくなります。
- 起きる
- 朝ごはんを食べる
- 着替える
- お気に入りのタオルを持つ
- 保育園へ行く
同じ流れを繰り返すことで、「次はこれをするんだ」と少しずつ見通しが持てるようになります。
④ 笑顔で送り出す
親が不安そうにしていると、その気持ちは子どもにも伝わります。
もちろん、心の中では泣きたい日もあります。
私もそうでした。
それでも、最後はできるだけ笑顔で、
「大丈夫。迎えに来るね。」
と伝えてあげることが、子どもの安心につながることがあります。
⑤ 先生を信頼する
保育士は、泣いている子どもの気持ちを受け止めるプロです。
朝泣いていても、その後の遊びや食事、友達との関わりの中で、少しずつ気持ちを切り替えていく子どもはたくさんいます。
心配な時は、「今日の様子を教えてください」と先生に聞いてみても大丈夫です。
保護者と保育士が一緒に見守ることで、子どもも少しずつ安心していきます。
年齢別の対応
1〜2歳
1〜2歳頃は、まだ言葉で気持ちを伝えることが難しい時期です。
「ママと離れたくない」という気持ちを、泣くことで表現することが多くあります。
長く説明するよりも、
「迎えに来るね。」
「先生と遊んで待っていてね。」
と、短く安心できる言葉を繰り返し伝えてあげましょう。
2〜3歳
2〜3歳頃は、自我が育ち、「行きたくない!」という気持ちをはっきり表現する時期です。
「今日は先生と何して遊ぼうか?」
「おやつを食べたら迎えに来るね。」
など、楽しみや見通しを伝えることで安心しやすくなります。
3〜4歳
3〜4歳頃になると、自分の気持ちを言葉で話せる子も増えてきます。
「今日は何が嫌なのかな?」
「お友達と何かあった?」
など、理由を聞きながら気持ちを整理してあげることも大切です。
無理に聞き出す必要はありませんが、子どもの話をゆっくり聞く時間を作ることで安心につながることがあります。
登園しぶりはいつまで続く?
登園しぶりには個人差があります。
環境に慣れるまで数日で落ち着く子もいれば、数週間、時には数か月かけて少しずつ慣れていく子もいます。
保育士として見てきても、毎朝泣いていた子が、気付けば笑顔で「行ってきます」と教室へ入っていく姿を何度も見てきました。
子どもは、大人が思っている以上に少しずつ成長しています。
「昨日より少し泣く時間が短かった。」
「今日は先生に自分から抱っこしてもらえた。」
そんな小さな成長を積み重ねながら、安心して過ごせるようになっていきます。
今なら当時の自分に伝えたいこと
もし、あの頃の私に声をかけられるなら、
「泣いているのは、あなたが大好きだからだよ。」
そう伝えたいです。
あの頃は、泣く娘を見るたびに胸が苦しく、「私の働き方が悪いのかな」と何度も自分を責めていました。
でも今振り返ると、娘はちゃんと保育園で笑って遊び、友達と関わり、大きく成長していきました。
あの涙は、私を困らせるためではありませんでした。
大好きだからこそ離れるのが寂しかっただけなのです。
だから今、毎朝泣かれて悩んでいるお父さん、お母さんにも伝えたいです。
どうか、自分を責めないでください。
その涙は、親子の愛情があるからこそ見られる姿でもあります。
よくある質問(Q&A)
Q. 毎日泣いています。本当に大丈夫ですか?
多くのお子さんは、少しずつ保育園が安心できる場所になっていきます。朝は泣いていても、保護者が帰った後は遊び始める子もたくさんいます。
Q. 無理に連れて行ってもいいのでしょうか?
生活リズムを整えることも大切です。ただし、体調不良や強いストレスが続いている場合は、保育士や園と相談しながら進めましょう。
Q. お迎えは早い方がいいですか?
可能であれば安心につながりますが、毎日早く迎えに行けなくても大丈夫です。「必ず迎えに来る」という約束を守ることが、子どもの安心につながります。
Q. イヤイヤ期が終われば登園しぶりもなくなりますか?
イヤイヤ期だけが原因ではありません。進級や環境の変化、体調なども影響します。その時々のお子さんの様子を見ながら対応していきましょう。
Q. 保育園でずっと泣いているのではないかと心配です。
保育士として多くの子どもを見てきましたが、お父さんやお母さんと離れた後、気持ちを切り替えて遊び始める子はとても多いです。不安な時は、その日の様子を先生に聞いてみましょう。
最後に伝えたいこと
保育園へ行きたくないと泣かれる朝は、本当につらいものです。
時間にも追われ、仕事のことも気になり、「早く行かなきゃ」と焦る気持ちと、「泣かせたくない」という気持ちの間で揺れる保護者の方は、本当にたくさんいます。
でも、その涙は「ママが大好き」「パパが大好き」「もっと一緒にいたい」という愛情の裏返しでもあります。
今日泣いたからといって、この先もずっと泣き続けるわけではありません。
子どもは少しずつ保育園に安心できる場所を見つけ、自分の世界を広げていきます。
そして、お父さんやお母さんも、少しずつ「今日は笑顔でバイバイできたね」と思える日が増えていきます。
焦らなくて大丈夫です。
親子のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
まとめ
- 登園しぶりは多くの子どもに見られる自然な姿
- 「行きたくない」は不安や寂しさを伝えるSOS
- まずは気持ちを受け止めることが大切
- 短く笑顔でお別れする方が安心につながることもある
- 子どもは少しずつ環境に慣れ、自分のペースで成長していく
子どもの発達や子育て支援については、こども家庭庁でも情報が紹介されています。
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