イヤイヤ期のお風呂拒否はなぜ?保育士19年が原因と対応を解説
イヤイヤ期のお風呂拒否はなぜ?保育士19年が原因と対応を解説
イヤイヤ期のお風呂拒否は、「まだ遊びたい」「自分で決めたい」という成長の証でもあります。
保育士19年の経験と、3児を育てた実体験から、原因や対応方法、お風呂時間を少し楽にする工夫をお伝えします。
この記事でわかること
- イヤイヤ期にお風呂を嫌がる理由
- 保育士19年が見てきた対応方法
- 私自身が後悔していること
- 今日からできる工夫
保育士としても本当によく受ける相談でした
保育士として19年間働く中でも、「お風呂が毎日大変です」という相談は本当によく受けてきました。
「帰ってきてからが戦争です。」「お風呂だけで親子バトルになります。」「正直、一人でゆっくり入りたいです。」
そんな保護者の言葉に、私はいつも「わかります。」と心から共感していました。
お風呂は体力も気力も必要です。特に仕事をしながらの子育てでは、一番疲れが出る時間帯でもあります。
10年以上たって、お風呂時間で一番後悔していること
実は、子育ての中で私が一番ストレスを感じていた時間がお風呂でした。
それでも私は、お風呂でも子どもの主体性を大切にしたいと思っていました。
私は次女が5か月の時に仕事へ復帰しました。時短勤務は取れず、毎日19時頃に帰宅していました。
帰宅してからは夕食、お風呂、寝かしつけ…。自分が座る時間もないくらい毎日バタバタでした。
だから当時は、「早くお風呂を終わらせたい」という気持ちばかりで、お風呂でゆっくり遊ぶことが苦手でした。
子どもがお風呂で遊び始めると、「早く出よう」「もう終わりね」とイライラしてしまうことも少なくありませんでした。
今振り返ると、そこまでイライラする必要はなかったなと思います。でも、当時はそんなことを考える余裕すらありませんでした。
子どもが少しずつ自分でできることを増やしてほしいという思いから、
自分で体を洗うこと、髪を洗うこと、着替えることを少しずつ見守ってきました。
少しずつ「自分でやってみよう」と伝えながら見守ってきました。
そのおかげで、年中くらいになると姉妹だけでお風呂に入れるようになり、本当に助かりました。
でも、今になって少しだけ後悔していることがあります。
それは、子どもたちと一緒にお風呂へ入った記憶があまり残っていないことです。
もっと一緒に湯船で話をしたり、一緒に笑ったり、お風呂で遊んだりしても良かったのかもしれない。
当時は毎日をこなすことに精一杯でした。だから後悔ではありません。でも今だからこそ、「もう少し一緒に楽しめばよかったな」と思う瞬間があります。
だから私は今、お風呂を嫌がる子どもを見ると、「早く入らせなきゃ」だけではなく、「この時間も今しかない時間なんだな」と保護者の方へお伝えしたいと思っています。
イヤイヤ期のお風呂拒否でやってはいけない対応
無理やり引っ張って連れていく
毎日忙しいと、「早く入って!」と無理やりお風呂へ連れて行きたくなることもあります。
ですが、無理やり入れられた経験は「お風呂=嫌な場所」というイメージを強めてしまうことがあります。
怒鳴って急かす
「いい加減にして!」「何回言えばわかるの!」
そんな声かけは、その場では入ってくれることがあっても、お風呂そのものを嫌いになる原因になることがあります。
イヤイヤ期は反抗しているのではなく、自分の気持ちを伝えようとしている時期でもあります。
イヤイヤ期のお風呂拒否におすすめの対応方法
遊びを終わらせてから声をかける
遊びの途中で突然「お風呂だよ」と言われると、大人でも嫌な気持ちになります。
「あと5分でお風呂に行こうね。」「時計の長い針がここまできたら入ろう。」
など、心の準備ができる声かけがおすすめです。
選ばせる
イヤイヤ期は「自分で決めたい」という気持ちが育つ時期です。
- どっちのタオルにする?
- どっちのお風呂のおもちゃにする?
- ママと入る?パパと入る?
小さなことでも選べる場面を作ると、気持ちが切り替わることがあります。
お風呂を遊びの延長にする
泡で遊んだり、コップでお湯をすくったり、色が変わるおもちゃを使ったり。
「お風呂に入る」ではなく、「お風呂で遊ぼう」という気持ちになると入りやすくなる子も多くいました。
保育士19年で感じた「お風呂が好きな子」の共通点
保育士として多くの親子を見てきて感じるのは、お風呂が好きな子には共通点があることです。
- お風呂=遊べる場所になっている
- 無理やり入れられる経験が少ない
- 親子で会話を楽しむ時間になっている
- 「早く!」より「一緒に行こう」の声かけが多い
もちろん、どのご家庭も毎日そんな余裕があるわけではありません。
でも、お風呂が「やらなければならない時間」ではなく、「親子で過ごす時間」と感じられる日が少しずつ増えると、お子さんの反応も変わってくることがあります。
今日からできる4つの工夫
① 「お風呂に行こう」ではなく「何して遊ぶ?」と聞く
遊びの内容に意識が向くと、お風呂へのハードルが下がることがあります。
「今日は泡で遊ぶ?」
「コップでお水をすくってみる?」
「アヒルさんを何匹浮かべようか?」
「お風呂へ入る」が目的ではなく、「お風呂で何をする?」に変えるだけでも、気持ちが切り替わる子は少なくありません。
② ママ・パパも一緒に楽しむ
子どもは大人の表情をよく見ています。
急かされるより、一緒に笑っている方がお風呂を好きになりやすいです。
「今日は何して遊ぼうか?」
「10数えたら出ようか。」
そんな何気ない会話だけでも、お風呂の時間は少しずつ楽しいものへ変わっていきます。
もちろん、毎日そんな余裕があるわけではありません。
疲れている日は笑顔になれない日があって当然です。
だからこそ、「今日は少し笑えたね」くらいの気持ちで十分だと私は思っています。
③ 完璧を目指さない
毎日100点のお風呂を目指さなくても大丈夫です。
「今日は体だけ洗えた。」
「今日は湯船に入れた。」
それだけでも十分な日があります。
私自身も仕事と子育てに追われていた頃は、
「ちゃんと洗わなきゃ」
「早く寝かせなきゃ」
という気持ちばかりが先に立っていました。
でも今振り返ると、一番大切だったのは、お風呂で笑えたかどうかだったのかもしれません。
④ 子どものペースを信じる
イヤイヤ期のお風呂拒否は、ずっと続くものではありません。
保育士として19年間、多くのお子さんを見てきましたが、お風呂を嫌がっていた子も成長とともに少しずつ自分から入れるようになっていきました。
「今は入りたくない」という気持ちを受け止めながら、その子のペースを信じて見守ることも大切です。
焦らなくても大丈夫。
子どもは毎日少しずつ成長しています。
年齢によって嫌がる理由は少しずつ変わります
1〜2歳
突然遊びを中断されたり、服を脱がされたりすることへの戸惑いから、「イヤ!」と気持ちを表現する時期です。
まだ言葉でうまく伝えられないため、お風呂そのものではなく、「今はやりたくない」という気持ちが拒否として表れることが多くあります。
2〜3歳
「まだ遊びたい」
「自分で決めたい」
という気持ちが大きく育つ時期です。
お風呂に入るかどうかも、自分で決めたい気持ちから拒否につながることがあります。
3〜4歳
自分で体を洗いたい気持ちや、恥ずかしさが少しずつ出てくる子もいます。
年齢によって嫌がる理由は変わるため、その子に合った関わり方を考えることが大切です。
イヤイヤ期のお風呂拒否はいつまで続く?
保護者の方からよく聞かれるのが、
「このお風呂拒否はいつまで続きますか?」という質問です。
もちろん個人差はありますが、イヤイヤ期によるお風呂拒否は2〜3歳頃に多く見られます。
4歳頃になると、自分で気持ちを言葉にできるようになったり、お風呂に入る流れを理解できるようになったりして、少しずつ落ち着いてくるお子さんが多い印象です。
保育士として見てきても、「毎日泣いていたのに、ある日から普通に入るようになった」というご家庭をたくさん見てきました。
今は終わりが見えないように感じても、多くのお子さんは成長とともに少しずつ落ち着いていきます。
焦らず、お子さんのペースを見守っていきましょう。
こんな時は無理をしなくても大丈夫
毎日お風呂へ入れなければいけないと思うと、それだけで苦しくなってしまいます。
でも、
- 体調が悪い日
- 親も疲れ切っている日
- どうしても親子バトルになってしまう日
そんな日は、体を温かいタオルで拭くだけの日があっても大丈夫です。
毎日100点を目指すよりも、「今日は親子で笑顔で終われたね」と思える日の方が、ずっと大切だと私は感じています。
イヤイヤ期については、こども家庭庁の子育て情報も参考になります。
子どもは必ず成長します
保育士として19年間、多くの子どもたちの成長を見てきました。
「毎日泣いていた子」
「服を脱ぐだけで大泣きだった子」
「絶対にお風呂へ行かなかった子」
そんな子どもたちも、半年後、一年後には何事もなかったように、自分からお風呂へ向かう姿を何度も見てきました。
もちろん、その時期は子どもによって違います。
でも、お風呂を嫌がる時期がずっと続くお子さんはほとんどいません。
子どもは毎日少しずつ成長しています。
今は終わりが見えなくても、その姿は必ず変わっていきます。
だから今だけを見て、
「このままずっと続くのかな」
と思わなくても大丈夫です。
今なら、当時の自分にこう伝えたい
もし子育て真っ最中だった頃の私に声をかけられるなら、
「そんなに頑張らなくて大丈夫だよ。」
そう伝えたいです。
仕事から帰ってきて、ご飯を作って、お風呂に入れて、寝かしつけをして…。
毎日時間との勝負でした。
「早くしなきゃ。」
「今日も終わらない。」
そんな気持ちばかりで、お風呂を楽しむ余裕はありませんでした。
でも今振り返ると、一緒に歌を歌ったこと、お湯をかけ合って笑ったこと、小さな手で一生懸命体を洗っていた姿。
そんな何気ない時間こそ、本当はとても大切な思い出だったのだと気づきました。
だから今、お風呂で悩んでいるママやパパには、
「今日も本当によく頑張っています。」
そう伝えたいです。
最後に伝えたいこと
保育士として19年間、たくさんのご家庭を見てきました。
そして、自分自身も3人の子育てを経験してきました。
だからこそ今思うのは、
「お風呂へ入れること」よりも、「親子で安心して一日を終えられること」の方が大切だということです。
もし今日、お風呂でイライラしてしまったとしても、自分を責めないでください。
イヤイヤ期のお風呂拒否は、多くの家庭が経験する成長の過程です。
焦らず、お子さんの成長を信じながら、その家庭に合った方法を少しずつ見つけていけば大丈夫です。
まとめ
イヤイヤ期のお風呂拒否は、「まだ遊びたい」「自分で決めたい」という成長の気持ちが表れていることが少なくありません。
私自身も、お風呂の時間が子育ての中で一番苦手でした。
だからこそ今、お伝えしたいのは、
「頑張りすぎなくて大丈夫。」
ということです。
子どもは成長とともに、自分で体を洗えるようになり、一人でお風呂へ入れる日が必ずやってきます。
その日が来ると、今度は少し寂しく感じるかもしれません。
今しかない親子のお風呂時間。
毎日完璧を目指すのではなく、「今日は少し笑えたね」と思える日が少しずつ増えたら、それだけで十分だと私は思っています。
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