イヤイヤ期の歯磨き拒否はなぜ起こる?保育士19年が伝える原因と対応方法

イヤイヤ期の歯磨き拒否は、自分でやりたい気持ちや過去の経験が影響していることが多く、無理やり磨くよりも「歯磨きは嫌なものではない」と感じられる関わりが大切です。

この記事でわかること

  • イヤイヤ期に歯磨きを嫌がる理由
  • やってはいけない対応
  • 保育士19年が実践した工夫
  • どうしても磨けない日の考え方

「歯磨きの時間になると逃げ回る」

「口を開けてくれない」

「毎日泣いて嫌がるので疲れてしまう」

イヤイヤ期の歯磨きについては、保育士をしていて保護者の方からよく相談を受ける内容のひとつです。

実は私自身も、子どもが小さい頃から「歯磨きだけは嫌がらずにできるようになってほしい」と思っていました。

そのため、歯が生える前から赤ちゃん用の歯ブラシを持たせたり、1歳頃から歯医者でフッ素を塗ってもらったりしていました。

また、歯磨きの時間が楽しいものになるように歌を歌ったり、子どもが好きなフッ素入りの歯磨き粉を使ったりと、さまざまな工夫をしてきました。

もちろん全く嫌がらなかったわけではありませんが、おかげで歯磨きを極端に嫌がることは少なく、比較的スムーズに続けることができました。

保育士として多くの子どもたちを見てきた経験からも感じるのは、歯磨きを嫌がる子には共通する理由があるということです。

なお、イヤイヤ期そのものについて知りたい方は
イヤイヤ期はいつ終わる?終わりのサインと関わり方
も参考にしてください。

イヤイヤ期に歯磨きを嫌がるのはなぜ?

自分でやりたい気持ちが育っている

1〜3歳頃は「自分でやりたい」という気持ちが大きく育つ時期です。

大人からすると歯磨きをしてあげているだけですが、子どもにとっては「やらされている」と感じることがあります。

遊びを中断されたくない

夢中になって遊んでいる途中で歯磨きの時間になると、「まだ遊びたい!」という気持ちが強くなります。

歯磨きそのものが嫌なのではなく、遊びを中断されることへの反発の場合も少なくありません。

過去に嫌な経験がある

口の中を強く磨かれたり、無理やり押さえつけられたりした経験があると、歯磨き=嫌なものというイメージができてしまうことがあります。

保育士として感じること

保育士として19年間たくさんのお子さんと関わってきましたが、歯磨きを嫌がる子は決して少なくありませんでした。

特に1〜3歳頃は、

  • 自分でやる!
  • まだ遊びたい!
  • 今はやりたくない!

という気持ちが強くなる時期です。

実際に保育の現場でも、無理やり磨こうとするとさらに嫌がることがありました。

一方で、

  • まずは自分でやってみようか
  • 次は先生の番ね

と順番にすると受け入れられることも多くありました。

歯磨きそのものが嫌なのではなく、「やらされること」が嫌な場合も多いと感じています。

保護者の方から相談を受ける時には、
「毎日歯磨きで親子バトルになってしまう」
「歯磨きの時間が憂うつ」
という声も少なくありません。

ですが、子どもが成長し、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになると、自然と受け入れられるようになるケースもたくさん見てきました。

歯磨き拒否でやってはいけない対応

怒鳴る

「早くして!」
「いい加減にして!」

と怒られることで、歯磨きの時間がさらに嫌なものになってしまいます。

無理やり押さえつける

どうしても磨かなければならない日もありますが、毎回押さえつけられる経験は歯磨きへの苦手意識を強めてしまいます。

脅してやらせる

「虫歯になるよ!」
「歯医者さんに怒られるよ!」

という声かけは、その場では効果があっても根本的な解決にはなりにくいです。

また、
イヤイヤ期にやってはいけない声かけ7選
でもお伝えしていますが、脅しや否定の言葉は子どもの気持ちをさらに強くしてしまうことがあります。

わが家でやっていた工夫

歯が生える前から歯ブラシを持たせる

歯ブラシを特別なものではなく、身近なおもちゃのような存在にしていました。

歌を歌いながら磨く

歯磨きの時間が楽しい時間になるように、歌を歌いながら行っていました。

好きな歯磨き粉を使う

フッ素入りで子どもが気に入る味の歯磨き粉を使うことで、歯磨きへの抵抗感を減らしていました。

歯医者を楽しい場所にする

1歳頃から定期的に歯医者へ通い、フッ素を塗ってもらっていました。

「怖い場所」ではなく「歯をきれいにしてもらう場所」と感じられるように意識していました。

もちろん、その時々で嫌がることもありました。
ですが、「歯磨きは毎日やるもの」「歯医者さんは怖くない場所」という経験を小さい頃から積み重ねてきたことで、歯磨きへの抵抗感は少なかったように感じています。

どうしても磨けない日はどうする?

毎日しっかり磨かなければと思うほど、親も子もつらくなってしまうことがあります。

保護者の方から相談を受ける頃には、すでに歯磨き=嫌なものというイメージができあがっているお子さんも少なくありません。

また、

  • 虫歯にしたくない
  • ちゃんと磨かなきゃ
  • 早く寝かせなきゃ

という保護者の気持ちが強いほど、歯磨きの時間は大変になりやすいものです。

私自身もそうでした。

忙しい夕方はどうしても余裕がなくなります。

だからこそ、完璧を目指しすぎないことも大切です。

どうしても難しい日は、

  • ガーゼで拭く
  • 短時間だけ磨く
  • 翌日にまたチャレンジする

そんな日があっても大丈夫です。

厚生労働省が運営する「e-ヘルスネット」でも、乳幼児期からの歯の健康づくりや虫歯予防の重要性が紹介されています。


生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット)

よくある質問

歯磨きを毎日嫌がります。大丈夫ですか?

イヤイヤ期にはよく見られる姿です。
まずは短時間でも歯磨きができたことを認めながら続けていきましょう。

歯磨きを嫌がる時は無理やりやった方がいいですか?

虫歯予防も大切ですが、毎回押さえつけることで歯磨きへの苦手意識が強くなる場合があります。
できる範囲で工夫しながら続けていくことが大切です。

おすすめのタイミングはありますか?

眠い時や空腹時は嫌がりやすくなります。
比較的機嫌の良い時間帯を選ぶとスムーズです。

まとめ

イヤイヤ期の歯磨き拒否は、成長の過程でよく見られる姿です。

自分でやりたい気持ちや、自分の意思を伝えたい気持ちが育っている証でもあります。

大切なのは、毎日完璧に磨くことだけを目指すのではなく、

「歯磨きってそこまで嫌じゃないな」

と思える経験を少しずつ積み重ねていくことです。

親子にとって歯磨きの時間が少しでも穏やかな時間になるよう、できることから取り入れてみてくださいね。


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