イヤイヤ期の寝かしつけが大変…保育士19年が教えるスムーズに眠るコツ
おやすみロジャーを知っていますか?
「おやすみロジャー」という絵本を知っていますか?
読むと子どもが眠くなると言われ、一時期とても話題になった絵本です。
もちろん、私はこの本を押し売りしたいわけではありません。
ただ、それくらい多くの親が「どうしたら寝てくれるの?」と悩んでいるということだと思います。
実は私自身もそうでした。
なかなか寝てくれない我が子を前に、どうしたら眠れるのか、本を読んだり調べたり、色々な方法を試したことがあります。
それだけ寝かしつけの悩みは、多くの家庭が経験することなのかもしれません。
先日シッターでお伺いした2歳のAくんも、まさにイヤイヤ期真っ最中でした。
眠くなると逆にテンションが上がり、夜遅くまで起きてしまうそうです。
お父さんもお母さんも慢性的な寝不足で、「たくさん遊ばせて疲れさせてください」というご依頼をいただきました。
もちろん、日中に体を動かすことは大切です。
でも実は、疲れさせれば必ず寝るというわけでもないんですよね。
では、イヤイヤ期の子どもはなぜ寝ないのでしょうか。そして、どう関わると少し楽になるのでしょうか。保育士19年と母としての経験からお伝えします。
イヤイヤ期の子どもが寝ない理由
イヤイヤ期の子どもが寝ないのには、子どもなりの理由があります。
大人からすると、「こんなに遊んだのになぜ寝ないの?」と思ってしまいますよね。
でも、イヤイヤ期の子どもは、まだ自分で気持ちを切り替える力が十分に育っていません。
- まだ遊びたい
- 自分で寝るタイミングを決めたい
- 昼寝の時間が遅かった
- 生活リズムが少し乱れている
- 疲れすぎて逆に興奮している
- ママやパパと離れたくない
特にイヤイヤ期は、「自分で決めたい」という気持ちが強くなる時期です。
だから、「もう寝るよ」と言われるだけで、「まだ寝たくない」「もっと遊びたい」と反発することがあります。
これは、わがままを言って親を困らせたいからではありません。
自分の気持ちを出せるようになってきた成長の姿でもあります。
「たくさん遊ばせれば寝る」は本当?
「たくさん遊ばせて疲れさせれば寝る」と思う方も多いと思います。
私もそう考えていた時期がありました。
もちろん、日中に体を動かすことはとても大切です。外遊びや散歩、体を使った遊びは、生活リズムを整える助けになります。
ただし、疲れすぎると逆に眠れなくなる子もいます。
眠いのに走り回る、笑いが止まらない、大声を出す、急に泣き出す。そんな姿は、まだ元気なのではなく、眠さをうまく処理できずに興奮している状態かもしれません。
大切なのは、限界まで疲れさせることではなく、夕方以降に少しずつ落ち着く流れを作ることです。
土日に遊ばせすぎてしまうこともあります
実は私自身もそうでした。
平日は保育園。
だからこそ土日くらいは思い切り遊ばせてあげたい。
公園へ行ったり、お出かけをしたり、普段できない経験をたくさんさせてあげたいと思うのは親として自然な気持ちです。
もちろん、それが悪いことではありません。
私自身も子ども達が小さい頃は同じように考えていました。
ただ、保育士として長年子ども達を見てきた中で、月曜日になると疲れが残っている子が意外と多くいました。
午前中の活動でぼんやりしていたり、いつもより元気がなかったり。
そして、お昼寝になると身体を休めるための睡眠ではなく、本当に熟睡してしまうことがあります。
すると、お昼寝後は逆にハイテンション。
お迎えの頃には目が覚めて元気いっぱいになり、夜になってもなかなか眠れない。
「昨日あんなに遊んだのに全然寝ないんです」
そんなお話を保護者の方から聞くことも少なくありませんでした。
私達親は、つい「早く寝てほしい」と思ってしまいます。
でも、それは子どものためというより、家事を終わらせたい、自分の時間がほしい、明日に備えたいという親の都合でもあります。
だからこそ、たくさん疲れさせることよりも、生活リズムを整えながら安心して眠れる環境を作ることの方が大切だと感じています。
眠いのにハイになる子もいます
保育園でも、眠くなると急に走り回ったり、笑い続けたり、わざとふざけたりする子がいました。
大人から見ると「まだ元気なんだ」と思ってしまいますが、実は眠さのサインであることも多いです。
イヤイヤ期の子どもは、自分で「眠いから休もう」と切り替える力がまだ十分ではありません。
眠い、でも遊びたい。眠い、でも寝たくない。
その気持ちがぶつかって、ハイテンションになることがあります。
そんな時は、さらに遊ばせるよりも、照明を暗くする、声のトーンを落とす、抱っこや絵本など静かな関わりに切り替える方が眠りにつながりやすいです。
寝かしつけが楽になる工夫5選
① 寝る30分前から部屋を暗くする
急に「寝るよ」と言われても、子どもはすぐには切り替えられません。
寝る30分前くらいから照明を少し落とし、遊びも静かなものに変えていくと、心と体が眠る準備をしやすくなります。
② テレビや動画は早めに終わらせる
寝る直前までテレビや動画を見ていると、気持ちが高ぶりやすくなります。
「あと1つ見たら終わりね」と予告をして、少しずつ画面から離れる時間を作るのがおすすめです。
③ 寝る前の流れを毎日同じにする
絵本を読む、トイレに行く、水を飲む、布団に入る。
毎日同じ流れにすると、子どもは「次は寝る時間なんだ」と分かりやすくなります。完璧にできなくても、だいたい同じ流れで十分です。
④ 「寝なさい」より「お布団で休もう」
「寝なさい」と言われるほど反発する子もいます。
まずは「寝る」ことを目標にせず、「お布団で休もう」「ゴロゴロしよう」と伝えると、子どもの気持ちが少し楽になることがあります。
⑤ 親も一緒に力を抜く
子どもは、ママやパパの焦りを敏感に感じ取ることがあります。
「早く寝て」と思えば思うほど、子どもが余計に眠れなくなることもあります。寝かしつけは、親自身も一緒に休む時間だと思って力を抜いてみてください。
寝かしつけでやってはいけない対応
私自身も何度も失敗してきましたが、次のような対応は逆効果になることがあります。
- 怒鳴る
- 無理やり寝かせようとする
- 脅し言葉を使う
- 毎日動画に頼りすぎる
その場では布団に入ったとしても、不安な気持ちが残ってしまうことがあります。
「早く寝てほしい」と思うのは自然なことです。
でも、子どもにとって安心して眠れることが何より大切です。
寝かしつけがつらいのは、ママが悪いからではありません
寝かしつけが長引くと、ママも本当に疲れます。
やっと一日が終わると思ったのに、そこから何時間も寝ない。
自分の時間もなくなり、家事も残り、明日のことも気になる。
そうなると、イライラしてしまうのは自然なことです。
私も「早く寝て」と思いながら、余裕がなくなったことがあります。
寝かしつけがうまくいかないからといって、ママの関わり方が悪いわけではありません。親子に合う眠り方は、少しずつ見つけていけば大丈夫です。
子どもの睡眠や生活リズムについて詳しく知りたい方は、
こども家庭庁
の情報も参考になります。
まとめ|寝ない日があっても大丈夫
- イヤイヤ期に寝ないのは珍しいことではない
- 疲れすぎることで逆に眠れないこともある
- 眠いのにハイになる子もいる
- 寝る前のルーティンが大切
- 怒鳴ったり脅したりするのは逆効果
- 親も頑張りすぎなくて大丈夫
私自身も何度も寝かしつけに悩みました。
「早く寝てほしい」
そう思えば思うほど、うまくいかない日もあります。
でも今振り返ると、その時間も子どもとの大切な思い出の一つです。
今日うまくいかなくても大丈夫。
親子で少しずつ成長していけばいいのです。
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