慣らし保育が始まり、
泣いている我が子を園に預ける朝。
「このまま帰って大丈夫かな」「園でもずっと泣いているのかな」と、
胸が苦しくなることはありませんか。

慣らし保育で泣くとき、別れた後の様子も聞いてみよう

登園時に泣く子はいます。
ただ、玄関で泣いていたことだけでは、
その日を園でどう過ごしたかは分かりません。

この記事では、保育士として19年間子どもたちと関わり、
一時保育も担当してきた経験をもとに、
慣らし保育中に園へ確認したいことと、
家庭でできる関わり方をお伝えします。

慣らし保育は何のためにするの?

慣らし保育は、入園後の子どもの様子を見ながら、
園で過ごす時間を少しずつ調整していく期間です。
進め方や期間は園によって異なります。

子どもが保育士や園の生活を知ると同時に、
保育士がその子の好きな遊び、食事や睡眠の様子、
落ち着きやすい関わり方を知る時間でもあります。
「早く泣かなくなること」だけを目標にする必要はありません。

登園時に泣くのは、慣らし保育が失敗しているから?

朝、親と離れるときに泣くことはあります。
いつも一緒にいる人と離れ、
まだ慣れていない場所で過ごすことに
不安を感じているのかもしれません。

一方で、泣かなかった子が後から泣くこともあります。
園で過ごす時間が長くなった日や、
体調、生活リズムが変わった日に様子が違うこともあります。

そのため、周りの子や昨日の様子だけと比べず、
今日、園の中ではどう過ごしたかを聞いてみてください。

お迎えのとき、園に聞きたい4つのこと

「泣いていましたか?」だけでなく、
次のように具体的に聞くと、
子どもの一日の様子が分かりやすくなります。

  1. 別れた後、どのように過ごしていましたか?
  2. 落ち着けた場面や、興味を示した遊びはありましたか?
  3. 食事や水分、睡眠はどうでしたか?
  4. 安心しやすかった声かけや関わり方はありますか?

たとえば朝は泣いていても、
保育士に抱っこされて落ち着いたり、
好きなおもちゃに手を伸ばしたりしたなら、
それも園での様子を知る手がかりです。

慣らし保育中、家庭から園に伝えたいこと

園から話を聞くだけでなく、
家での様子も伝えてみてください。
保育士が関わり方を考える手がかりになります。

  • 最近よく遊んでいるものや好きな歌
  • 眠くなりやすい時間帯
  • 家で落ち着くときの関わり方
  • 入園後に変わった食事や睡眠の様子

「こんな小さなことを伝えていいのかな」と思うことでも大丈夫です。
家庭で見せる姿を知ることで、
園でもその子に合う関わり方を探しやすくなります。

朝の別れと、お迎えでできる声かけ

朝は、園と相談して決めた流れで送り出す

「お迎えに来るよ」「先生と待っていてね」など、
子どもに分かる言葉で伝えます。
別れるときの流れは園にも相談し、
家庭で続けやすい方法を考えましょう。

お迎えでは、まず一緒に帰れる安心感を

「会いたかったよ」「お迎えに来たよ」と声をかけ、
子どもの様子を見ながら帰りましょう。
その日に泣いたかどうかを、
子どもに何度も尋ねる必要はありません。

慣らし保育で泣くのは、いつまで?

「何日で泣かなくなる」とは決められません。
子どもによって慣れていくペースは違い、
園で過ごす時間が延びるなど、
生活が変わったときに再び泣く場合もあります。

泣いた日数だけを見るより、
落ち着ける相手や遊びがあるか、
食事や睡眠はどうかを園と確認してみてください。

子どもや家庭の負担が大きいと感じたら

「慣らし保育中は泣くものだから」と、
心配なことを我慢して見守る必要はありません。
園でもなかなか落ち着けない、
食事や睡眠が取りづらい状態が続くなど、
気になることは保育士に伝えてください。

保育時間の進め方や、
園で落ち着きやすい関わり方を一緒に考えられます。
また、体調について心配があるときは、
かかりつけ医に相談しましょう。

家庭の事情から保育の方法を検討したい場合は、

一時保育とベビーシッターの違い

も参考にできます。
利用できる支援や条件は、園や自治体にも確認してください。

まとめ|登園時の涙だけで、一日を判断しなくて大丈夫

  • 慣らし保育中、親と離れるときに泣く子はいる
  • 登園時の様子と、園での過ごし方は分けて確認する
  • 遊び・食事・睡眠・落ち着けた場面を園に聞く
  • 家庭での変化や落ち着き方も園に伝える
  • 心配なことがあれば、保育時間の進め方を相談してよい

泣いている我が子を預ける朝は、
親にとってもつらいものです。
不安な気持ちも園に伝えながら、
子どもがどう過ごしているかを一緒に見ていきましょう。

参考資料


厚生労働省「保育所保育指針」

保育所保育指針では、入所時に子どもの状況に応じて対応し、
安定感を得ながら園の生活になじんでいけるよう
配慮することが示されています。

この記事を書いた人

記事執筆者の田中美穂の写真

田中美穂|保育士歴19年

保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
保育園では一時保育も担当。
現在は訪問ベビーシッターとして活動しています。


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