イヤイヤ期

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こされると、
周りの目も気になり、本当に困ってしまいますよね。
保育士19年・3児の母としての経験から、
癇癪が起こる理由と、その場でできる対応をお伝えします。

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こされ、
どうしたらいいのか分からなくなった経験はありませんか?

スーパーの床に寝転がる。
「イヤ!」と大声で泣く。
帰ろうとしても動かない。

抱き上げようとすると、
さらに大泣きして暴れてしまうこともあります。

家であれば、少し落ち着くまで待てることもあります。

しかし、スーパーや駅、病院、電車などの公共の場では、
周囲への配慮もあり、親も焦ってしまいます。

「早く泣き止ませなきゃ」
「迷惑をかけている」
と思ってしまうこともありますよね。

でも、イヤイヤ期の子どもは、
ママやパパを困らせるために癇癪を起こしているわけではありません。

まだ自分の気持ちを整理したり、
言葉で伝えたりする力が育っている途中です。

そのため、
気持ちが泣く・叫ぶ・寝転がるといった行動として表れる
ことがあります。

この記事では、
イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こす理由から、
その場での対応、できるだけ避けたい声かけ、
外出前にできる工夫まで詳しくご紹介します。

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こした時の対応を考える親子

イヤイヤ期は、子どもも気持ちの伝え方を学んでいる途中です。

この記事でわかること

  • イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こす理由
  • 癇癪が始まった時の対応方法
  • できるだけ避けたい声かけ
  • スーパー・電車・病院での対応
  • 外出前にできる工夫
  • イヤイヤ期の癇癪はいつまで続くのか

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こされると、親もつらい

私は保育士として19年間、
多くの子どもたちと関わってきました。

そして、3人の子どもを育ててきた母でもあります。

保育士として発達を理解していても、
自分の子どもが公共の場で泣いたり、
動いてくれなかったりすると、
余裕がなくなることはありました。

「お願いだから、今だけは泣かないで」
と思ってしまうこともあります。

特にスーパーや電車など、
周囲に人が多い場所では、
どうしても視線が気になります。

子どもの気持ちを受け止めた方がよいと分かっていても、
まずは「この場をどうにかしたい」という気持ちが
強くなることもあります。

だから私は、
イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こされて疲れてしまうことは、
決して珍しいことではない
と思っています。

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こす5つの理由

公共の場で突然癇癪が始まったように見えても、
子どもの中ではさまざまな気持ちが動いていることがあります。

① 自分の希望が通らなかった

「これが欲しい」
「まだ遊びたい」
「帰りたくない」

イヤイヤ期は、
自分の意思が強く育っていく時期です。

一方で、希望が通らなかった時の気持ちを
自分で整理することはまだ難しいことがあります。

そのため、
泣く・叫ぶ・寝転がるといった行動につながることがあります。

② 気持ちを言葉で伝えきれない

2〜3歳頃は言葉が増えてくる時期です。

しかし、
「まだ遊びたかった」
「自分で選びたかった」
「もっと見たかった」
といった複雑な気持ちを、
すべて言葉にすることはまだ難しい場合があります。

言葉にならない気持ちが、
癇癪として表れることがあります。

③ 眠い・疲れている・お腹が空いている

子どもは疲れている時ほど、
気持ちの切り替えが難しくなります。

普段なら受け入れられることでも、
眠い時や空腹の時は、
少しのきっかけで大泣きすることがあります。

④ 人の多さや音などに疲れている

スーパーやショッピングモール、駅などには、
たくさんの人、音、光があります。

大人には普通の環境でも、
小さな子どもには刺激が多い場合があります。

その疲れが積み重なり、
癇癪につながることもあります。

⑤ 気持ちの切り替えがまだ難しい

楽しく遊んでいる途中で、
突然「帰るよ」と言われても、
すぐに切り替えられないことがあります。

大人には「帰る時間」と分かっていても、
子どもには
楽しい時間を突然終わらされた
ように感じる場合があります。

家でも癇癪が激しくて困っている方へ

公共の場だけでなく、
家庭でもイヤイヤ期の癇癪に悩んでいる場合は、
こちらの記事も参考にしてください。


▶ イヤイヤ期の癇癪がひどい時の対応を見る

イヤイヤ期に公共の場で癇癪が始まった時の5つの対応

① まず安全を確保する

道路、駐車場、駅のホーム、階段などでは、
子どもの安全が最優先です。

必要であれば抱き上げ、
安全な場所へ移動しましょう。

その場では、
泣き止ませることより事故を防ぐこと
を優先して大丈夫です。

② 短い言葉で気持ちを受け止める

癇癪が激しい時は、
長い説明は入りにくいことがあります。

例えば、

  • 「欲しかったね」
  • 「まだ遊びたかったね」
  • 「帰りたくなかったね」
  • 「嫌だったね」

このように短く伝えます。

要求を叶えることと、
気持ちを理解することは別です。

③ 可能なら人の少ない場所へ移動する

周囲の刺激が多い場合は、
少し静かな場所へ移動することで
落ち着きやすくなることがあります。

また、ママやパパも
周囲の視線から少し離れることで、
気持ちを整えやすくなります。

④ 気持ちは受け止めても要求はすべて叶えなくていい

例えば、
お菓子が欲しくて泣いていたとします。

「欲しかったね」
と受け止めることと、
お菓子を買うことは別です。

「欲しかったね。でも今日は買わないよ」
と伝えて大丈夫です。


気持ちは受け止める。
でも、できないことはできないと伝える。

この両方を大切にしていきます。

⑤ 落ち着いてから振り返る

癇癪の真っ最中に、
長く説明する必要はありません。

少し落ち着いてから、

「もっと遊びたかったんだね」

「でも今日は帰る時間だったね」

と短く振り返れば十分です。

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こした時、できるだけ避けたい対応

① 「みんな見てるよ」「恥ずかしいよ」と言う

公共の場では周囲の目が気になります。

しかし、イヤイヤ期の子どもは、
「恥ずかしいから感情を止めよう」と
考えることがまだ難しい時期です。

まずは安全と気持ちの切り替えを優先しましょう。

② 癇癪を止めるため毎回要求を通す

とにかく静かにしてほしくて、
要求を叶えたくなることもあります。

ただ、毎回同じ対応になると、
「泣けば希望が通る」と学んでしまう場合があります。

家庭で決めたルールがある場合は、
できるだけ一貫して伝えていきましょう。

③ 長く叱り続ける

感情が大きくなっている時は、
長い話を理解することが難しくなります。

その場では必要なことだけを伝え、
落ち着いてから話す方が伝わりやすくなります。

イヤイヤ期の公共の場での癇癪|場所別の対応

スーパーで癇癪を起こした時

スーパーはお菓子やおもちゃなど、
子どもにとって魅力的なものが多い場所です。

買い物に入る前に、

「今日は牛乳とパンを買ったら帰ろうね」

など、短く予定を伝えてみましょう。

癇癪が激しくなった場合は、
可能であれば一度売り場から離れ、
落ち着ける場所へ移動します。

電車やバスで癇癪を起こした時

すぐにその場を離れられないため、
親も特に焦りやすい場所です。

まず安全を確保します。

そのうえで、
小さな声で短く気持ちを受け止めます。

必要であれば、
安全に降りられる駅で一度降り、
休憩することも選択肢です。

病院で癇癪を起こした時

病院は待ち時間が長く、
子どもにとって退屈しやすい場所です。

お気に入りの小さなおもちゃや絵本など、
静かに過ごせるものを用意しておく方法もあります。

公共の場での癇癪を減らすために、外出前にできること

癇癪を完全に防ぐことは難しいものです。

ただし、
起こりにくくするためにできる工夫はあります。

  • 空腹になりやすい時間を避ける
  • 眠くなる時間をできるだけ避ける
  • 予定を詰め込みすぎない
  • 外出前に簡単な予定を伝える
  • お気に入りのおもちゃや絵本を持っていく
  • できるだけ時間に余裕を持つ

イヤイヤ期は、
次に何をするのか分かること
安心につながる場合があります。

例えば、

「公園で遊んだらスーパーへ行こうね。
牛乳を買ったらおうちに帰ろう」

と簡単に伝えます。

すべてその通りにできなくても大丈夫です。

少しでも見通しが持てることで、
切り替えやすくなる子もいます。

スーパーで「買って!」と泣くことに悩んでいる方へ

イヤイヤ期の買い物では、
「買って!」から癇癪につながることもあります。


▶ イヤイヤ期で「買って!」と泣く時の対応を見る

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こすのはいつまで?

癇癪が多く見られる時期には個人差があります。

特に2〜3歳頃は、
感情が大きく表れやすい時期です。

その後、
言葉が増えて、

  • 「嫌だった」
  • 「まだ遊びたい」
  • 「疲れた」
  • 「これが欲しかった」

など、自分の気持ちを言葉で表現できるようになると、
少しずつ落ち着いてくるお子さんも多くいます。

保育士として19年間子どもたちを見てきましたが、
イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こしていた子が、
成長とともに言葉で伝えられるようになる姿を
何度も見てきました。

今の姿だけを見て、
「ずっと続くのかな」と
必要以上に心配しなくても大丈夫です。

イヤイヤ期の癇癪|こんな時は相談しても大丈夫

イヤイヤ期に癇癪が見られること自体は、
珍しいことではありません。

ただし、

  • 癇癪が非常に長く続き、日常生活への影響が大きい
  • 自分や周囲の人を強く傷つけることが頻繁にある
  • 言葉やコミュニケーションなど、ほかにも気になることがある
  • 保護者自身が対応に疲れ切っている

といった場合は、
一人で抱え込まなくて大丈夫です。

保育園や幼稚園、
地域の子育て相談窓口、
かかりつけの小児科などへ相談してみてもよいでしょう。

子育てや子どもの育ちに関する公的な情報は、

こども家庭庁

でも確認できます。

相談することは、
子どもに問題があると決めることではありません。
お子さんに合った関わり方を一緒に考えるための方法です。

よくある質問|イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こした時

Q. 床に寝転がって泣いたら、すぐ抱き上げた方がいいですか?

道路や駐車場、駅など、
危険がある場所では安全を優先して移動しましょう。

安全な場所であれば、
周囲の状況を見ながら少し落ち着く時間を作る方法もあります。

Q. 周りの視線が気になってイライラします

公共の場では周囲への配慮も必要なので、
焦ってしまうことがあります。

まずは安全を確保します。

可能であれば、
人の少ない場所へ移動してみてください。

その場で完璧に対応しようとしなくても大丈夫です。

Q. お菓子が欲しくて泣いたら買ってもいいですか?

買うかどうかは、
それぞれの家庭で決めて大丈夫です。

ただし、
癇癪を止めるためだけに毎回ルールを変えるより、

「欲しかったね。でも今日は買わないよ」

と、気持ちとルールを分けて伝える方法があります。

Q. 何を言っても泣き止みません

癇癪が激しい時は、
無理に泣き止ませようとしなくても大丈夫です。

まず安全を確保します。

その後、
刺激の少ない場所で落ち着くのを待ち、
気持ちが戻ってから話してみましょう。

つい「ダメ!」「やめて!」ばかりになってしまう時は

イヤイヤ期は、
ママやパパ自身にも余裕がなくなり、
強い言葉が増えてしまうことがあります。


▶ イヤイヤ期にやってはいけない声かけ7選を見る

まとめ|イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こしても、まず安全を優先

イヤイヤ期に公共の場で癇癪を起こされると、
ママやパパも焦ってしまいます。

でも、子どもは困らせようとして
泣いているわけではありません。

まだ言葉で表現できない気持ちや、
疲れ、眠さ、不安などが、
大きな行動として表れている場合があります。

  • 危険な場所では安全を最優先する
  • 短い言葉で気持ちを受け止める
  • 可能なら刺激の少ない場所へ移動する
  • 気持ちを受け止めても、要求をすべて叶える必要はない
  • 落ち着いてから短く振り返る
  • 外出前に見通しを伝えておく

そして何より、
公共の場だからといって、
その場ですぐ完璧に泣き止ませる必要はありません。

うまく対応できなかった日があっても、
また次の機会にやり直せます。

親子に合った方法を少しずつ見つけていきましょう。


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この記事を書いた人

田中 美穂(MamaStart)

保育士歴19年・現役ベビーシッター・子育てコーチング認定講師・3児の母。

保育園や訪問型ベビーシッターとして多くのお子さんと関わり、
自身の子育て経験も活かしながら、
子どもの気持ちと保護者の気持ちの両方に寄り添う情報を発信しています。


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