イヤイヤ期で抱っこばかり…疲れた時は?保育士19年が原因と対応方法を解説

イヤイヤ期に「抱っこ!」ばかり求められると、体も心も疲れてしまいますよね。保育士19年の経験と3児の母としての実体験から、抱っこを求める理由や対応方法をお伝えします。

この記事でわかること

  • イヤイヤ期に抱っこばかり求める理由
  • 抱っこばかりで疲れた時の考え方
  • やってはいけない対応
  • 今日からできる関わり方

私も「抱っこ!」ばかりで本当に疲れていました

わが家の子どもたちは年子ではありませんが、長女と次女は1歳10か月差でした。

次女が赤ちゃんの頃は、ベビーカーに次女を乗せ、長女を抱っこ紐で抱っこして出かけることもありました。

機嫌が悪くなると、抱っこをしながら買い物かごを持つだけでも一苦労でした。

ちょっとした買い物でさえ、「今日は無事に帰れるかな」と思うほど、毎日が精一杯だったことを覚えています。

当時は、「もう少し大きくなれば楽になる」と思っていました。

でも実際には、大きくなるにつれて歩けるようにはなったものの、今度は「ママ、抱っこ!」と甘える場面が増えました。

「あれ?思っていたより楽にならないな」と感じたことも、今では懐かしい思い出です。

先日ベビーシッターで伺ったご家庭でも、2歳差のお子さんを育てるお母さんが、
「二人を歩かせるのは難しくて、二人乗りベビーカーに頼っています」
と話してくださいました。

保育園の荷物を持ちながら、二人の子どもを連れて歩くことは、本当に大変です。

どちらかを抱っこすれば、もう片方が歩かなくなってしまうこともあります。

毎日、保育園へ送り迎えをするだけでも体力を使い切ってしまう。
そんな保護者の姿を見て、「頑張りすぎなくていいのにな」と感じました。

だから今、「抱っこばかりで疲れた」と話す保護者の方の気持ちは、本当によく分かります。
私自身も、同じように悩みながら子育てをしてきた一人だからです。

保育士としても、本当によく受けた相談でした

保育士として19年間働く中でも、
「歩いてくれなくて困っています」
「すぐ抱っこになってしまいます」
「下の子もいるので本当に大変です」
という相談を、本当によく受けてきました。

抱っこを求める子どもを見ると、周りからは「甘えているだけ」と思われることもあります。

でも、子どもにとって抱っこは、安心したい気持ちを伝える大切な方法でもあります。

とはいえ、毎日抱っこを求められる親の体は本当に大変です。

「かわいいけれど、もう限界」と思ってしまうことがあっても、それは自然なことです。

イヤイヤ期に抱っこばかり求めるのはなぜ?

イヤイヤ期の抱っこは、単なるわがままではありません。

2〜3歳頃は、自分でやりたい気持ちが育つ一方で、まだ不安や疲れをうまく言葉にできない時期です。

眠い、疲れた、歩きたくない、不安、ママに甘えたい。

そんな気持ちが重なった時に、「抱っこ!」という言葉で表現することがあります。

特に外出先では、人の多さや音、いつもと違う環境に疲れてしまうこともあります。

抱っこは、子どもにとって安心できる場所に戻るようなものです。

抱っこばかりでやってはいけない対応

① 「もう赤ちゃんじゃないでしょ」と突き放す

つい言いたくなる言葉ですが、子どもは甘えたい気持ちを否定されたように感じることがあります。

抱っこを求める気持ちは、安心したいサインでもあります。

② 無理に歩かせようとする

「歩きなさい」と言われても、疲れや不安が強い時は、さらに泣いてしまうことがあります。

無理に歩かせるより、気持ちを受け止めながら切り替える方がうまくいくことも多いです。

③ 親が全部我慢して抱っこし続ける

子どものために抱っこしてあげたい気持ちは大切です。

でも、親の体が限界になるほど無理をする必要はありません。

「少しだけ抱っこしたら歩こうね」と伝えるなど、親の体も守る関わり方が大切です。

抱っこばかりの時におすすめの対応方法

① まずは気持ちを受け止める

「抱っこしてほしかったんだね」
「疲れたんだね」
と、まずは気持ちを言葉にしてあげましょう。

気持ちを分かってもらえるだけで、子どもが少し落ち着くことがあります。

② 時間や場所を区切る

ずっと抱っこは難しい時もあります。

そんな時は、
「ここからあの電柱まで抱っこね」
「少し抱っこしたら歩こうね」
と、短く区切ると分かりやすいです。

③ 選べる形にする

「抱っこする?手をつなぐ?」
「ベビーカーに乗る?少し歩く?」
など、選択肢を出すと、子どもが気持ちを切り替えやすくなることがあります。

④ 便利なものに頼る

ベビーカー、抱っこ紐、二人乗りベビーカーなどに頼ることは、決して甘えではありません。

親子が安全に、少しでも楽に移動できるなら、それは立派な工夫です。

⑤ 親の限界も伝える

「ママの腕が痛くなってきたから、少し歩こうね」
「ここで休憩しよう」
と伝えることも大切です。

親も人間です。
全部受け止めようとしなくても大丈夫です。

年齢別の対応

1〜2歳

1〜2歳頃は、まだ言葉で気持ちを伝えることが難しい時期です。

疲れた、不安、眠いという気持ちが「抱っこ!」として出ることがあります。

短い言葉で受け止めながら、抱っこ紐やベビーカーも無理なく使って大丈夫です。

2〜3歳

2〜3歳頃は、自分で歩きたい気持ちと甘えたい気持ちが行ったり来たりする時期です。

「歩く」と言ったのにすぐ「抱っこ」となることもあります。

この時期は、「少し抱っこしたら歩く」など、見通しを作ると切り替えやすくなります。

3〜4歳

3〜4歳頃になると、少しずつ約束が分かるようになります。

「ここまでは歩こうね」
「疲れたら休憩しようね」
など、事前に伝えておくと安心しやすいです。

ただし、甘えたい気持ちがなくなるわけではありません。
時には短く抱っこして安心させることも大切です。

抱っこばかりはいつまで続く?

抱っこばかりの時期は、2〜3歳頃に多く見られます。

もちろん個人差はありますが、体力がつき、言葉で気持ちを伝えられるようになると、少しずつ落ち着いてくることが多いです。

保育士として見てきても、「抱っこ!」ばかりだった子が、成長とともに自分で歩く距離を少しずつ伸ばしていく姿を何度も見てきました。

今は終わりが見えないように感じても、子どもは毎日の中で少しずつ成長しています。

今なら当時の自分に伝えたいこと

もし、子育て真っ最中だった頃の私に声をかけられるなら、

「便利なものに頼っていいよ。全部自分で頑張らなくて大丈夫だよ。」

そう伝えたいです。

当時の私は、抱っこも荷物も買い物も、全部自分で何とかしようとしていました。

でも今振り返ると、もっとベビーカーや周りの手を借りてもよかったのだと思います。

親が少し楽になることは、子どもにとっても悪いことではありません。

ママやパパが倒れてしまうほど頑張らなくても大丈夫です。

よくある質問(Q&A)

Q. イヤイヤ期に抱っこばかり求めるのは甘えですか?

いいえ、甘えだけではありません。
イヤイヤ期は、不安や疲れ、眠さ、安心したい気持ちを「抱っこ!」という言葉で表現することが多い時期です。抱っこを求めることは、成長の過程でよく見られる姿です。

Q. 抱っこばかりしていると癖になりますか?

抱っこをしたからといって、ずっと抱っこしかできない子になるわけではありません。安心できる経験を積み重ねることで、少しずつ自分で歩こうとする力も育っていきます。

Q. 抱っこを断っても大丈夫ですか?

親の体調や状況によっては、無理に抱っこを続ける必要はありません。「少しだけ抱っこしようね」「ここまで歩いたら抱っこしようね」など、見通しを伝えながら関わることがおすすめです。

Q. 抱っこばかりはいつまで続きますか?

個人差はありますが、2〜3歳頃に多く見られます。体力がつき、言葉で気持ちを伝えられるようになるにつれて、少しずつ落ち着いてくるお子さんが多いです。

Q. 下の子がいて抱っこできない時はどうしたらいいですか?

無理をしすぎなくて大丈夫です。ベビーカーや抱っこ紐を活用したり、「ここまで歩いたら抱っこしようね」と約束をしたりしながら、親子に合った方法を見つけていきましょう。周りの人や便利なサービスに頼ることも大切です。

最後に伝えたいこと

「抱っこ!」ばかりが続くと、本当に疲れます。

腕も腰も痛くなるし、下の子や荷物がある時は、どうしたらいいのか分からなくなることもあります。

でも、抱っこを求める姿は、子どもが安心を求めている姿でもあります。

全部応えなくても大丈夫です。

できる時は抱っこする。
無理な時は休む。
便利なものに頼る。

そんなふうに、親子に合った形を見つけていければ十分です。

まとめ

イヤイヤ期の「抱っこ!」は、甘えやわがままだけではなく、安心したい気持ちや疲れを伝えている姿です。

大切なのは、親が無理をしすぎないことです。

  • まずは気持ちを受け止める
  • 時間や場所を区切る
  • 選択肢を作る
  • 便利なものに頼る
  • 親の限界も伝える

今は大変でも、この時期はずっと続くものではありません。

数年後には、「あの頃は抱っこばかりで大変だったね」と笑って話せる日がきっと来ます。

親子で無理なく、少しずつ乗り越えていけたら十分です。

厚生労働省でも、子どもの発達や子育て支援について情報が紹介されています。

厚生労働省 子育て支援情報


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