パジャマのまま登園する子もいました

保育士をしていると、パジャマのまま登園してくる子に出会うことがありました。

「朝から着替えなくて…」
「もう時間がなくて、そのまま来ました」

そんなお母さんの言葉を聞くことも少なくありませんでした。

そして、その多くはイヤイヤ期真っ最中の子どもたちでした。

最近はシッターとしてご家庭に伺う中でも、
「お着替えをさせるのが本当に大変なんです」
という声をよく耳にします。

中には、
「シッターさんの言うことは聞くのに、なんでママにはやってくれないの?」
と悩まれる方もいます。

実は、これは保育園でもよくあることです。

私たち保育士やシッターが特別だからではありません。
子どもたちは無意識のうちに相手によって気持ちの出し方を変えています。

イヤイヤ期の子どもにとって、
ママやパパは一番安心できる存在です。

だからこそ、
「嫌だ」
「やりたくない」
「自分でやる」
という気持ちを全力で出せるのです。

毎日一緒に過ごしている担任の先生には出せても、
普段あまり関わらない先生には出さないこともあります。

つまり、ママにイヤイヤを見せるのは悪いことではなく、
安心できる関係ができている証でもあります。

イヤイヤ期の子が着替えを嫌がる理由

では、なぜイヤイヤ期の子どもは着替えを嫌がるのでしょうか。

実は、着替えを嫌がるのには理由があります。

大人から見ると、
「ただ着替えるだけなのに」
と思うかもしれません。

でも、イヤイヤ期の子どもにとっては、
着替えも大きな挑戦です。

  • まだ遊びたい
  • 自分でやりたい
  • 今の服が気に入っている
  • 眠い・疲れている
  • 急かされるのが嫌

つまり、着替えそのものが嫌なのではなく、
その時の気持ちや状況が関係していることが多いのです。

だからこそ、
無理やり着替えさせようとするよりも、
まずは子どもの気持ちを理解することが大切になります。

では、どうやって着替えさせたらいいの?

そう思いますよね。

私も保育士として、そして母として何度も悩みました。

でも実際には、
ちょっとした工夫でスムーズになることもあります。

ここからは、保育園や家庭で実際に効果があった着替えの工夫をご紹介します。

実際に効果があった着替えの工夫5選

① どっちにする?と選ばせる

「着替える?」と聞くと「イヤ!」になることがあります。

そんな時は、

  • 赤い服にする?青い服にする?
  • ズボンから履く?シャツから着る?

など、着替えることは決まっている中で選ばせるとスムーズになることがあります。

② よーいどん競争にする

イヤイヤ期の子は遊びが大好きです。

「ママとどっちが早いかな?」
「10秒で着られるかな?」

ゲーム感覚にすると急にやる気になる子もいます。

③ ぬいぐるみに着替えさせる

保育園でもよくやっていました。

「くまさんもお着替えするって」
「どっちが早いかな?」

自分では嫌でも、ぬいぐるみが始めるとやる気になる子は意外と多いです。

④ 先に気持ちを受け止める

着替えさせようとする前に、

  • まだ遊びたかったんだね
  • 自分でやりたかったんだね
  • 今は嫌なんだね

と気持ちを言葉にしてあげると落ち着くことがあります。

⑤ どうしても無理な日はあきらめる

実際に保育園でも、朝は着替えられず泣きながら登園した子が、
保育室に入ると気持ちが切り替わり、自分から着替え始めることがありました。
朝の時間帯は親も子も余裕がなくなりやすいため、
無理に戦い続けるより一度切り替えることが良い結果につながることもあります。

実はこれも大切です。

もちろん毎日ではありません。
でも、お母さんが笑顔で来られることの方が大切だと感じる日もありました。

毎日頑張っていると、
親も子も疲れてしまいます。

命に関わることではないなら、
「今日はそういう日だったね」
と切り替えることも時には必要です。

着替え拒否でやってはいけない対応

私自身も何度も失敗してきましたが、
次のような対応は逆効果になることがあります。

  • 力ずくで着替えさせる
  • 怒鳴る
  • 兄弟姉妹と比較する
  • 何度も急かし続ける

その場では着替えられたとしても、
子どもの気持ちは置き去りになってしまいます。

まずは気持ちを受け止めながら、
少しずつ着替えに向かえる方法を探していくことが大切です。

また、日頃の声かけも子どもの安心感につながります。

子どもの発達について詳しく知りたい方は、

こども家庭庁

の情報も参考になります。

まとめ|着替え拒否は成長の証

  • イヤイヤ期の着替え拒否は珍しいことではない
  • ママだからこそイヤイヤを見せられる
  • まずは子どもの気持ちを理解することが大切
  • 選ばせる・遊びにするなどの工夫が効果的
  • どうしても無理な日は頑張りすぎなくていい

私自身も保育士として、そして母として何度も悩んできました。

毎朝の着替えがうまくいかず、
怒ってしまった日もあります。

でも今振り返ると、
あのイヤイヤも子どもが順調に成長していた証だったのだと思います。

今日うまくいかなくても大丈夫。
親子で少しずつ成長していけばいいのです。

着替え拒否は決してママの育て方が悪いからではありません。
イヤイヤ期によく見られる成長過程のひとつです。
一人で抱え込まず、できることから試してみてくださいね。

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