自己肯定感を高める言葉がけ7選|保育士が伝える声かけ例
子どもの自己肯定感を育てたいと思っていても、
「どんな言葉をかければいいの?」と迷うことはありませんか。
私は保育士として19年間、子どもたちと関わってきました。
また、3児の母として、忙しくて思うように声をかけられなかった日もあります。
この記事では、日常で使いやすい言葉がけを7つ紹介します。
使う場面や、子どもの気持ちを聞くときに大切にしたいこともお伝えします。
自己肯定感を育む言葉がけで大切にしたいこと
自己肯定感とは、自分を大切な存在だと感じられることです。
子どもは、身近な大人との日々のやり取りを通して、
自分の気持ちを言葉にしたり、安心して挑戦したりしていきます。
ただし、決まった言葉を言えば必ず自己肯定感が高まるわけではありません。
まずは目の前の子どもを見て、何を感じているのか考えること。
そのうえで、今の様子に合う言葉を選んでみましょう。
自己肯定感を育む言葉がけ①|できたことや過程を伝える
1.「できたね」
靴を自分で履けたときや、片付けができたときに使える言葉です。
たとえば「靴を自分で履けたね」と具体的に伝えてみましょう。
子どもが自分の成長に気づくきっかけになります。
2.「頑張ったね」
思うような結果にならなかったときも、取り組んだ過程は残ります。
「何度も練習していたね」のように、実際に見たことを添えると伝わりやすくなります。
子どもが悔しがっているときは、先にその気持ちを聞いても大丈夫です。
3.「ありがとう」
お手伝いをしてくれたときには、
「運んでくれてありがとう。助かったよ」と伝えてみてください。
何に感謝しているのかが分かると、子どもにも気持ちが届きやすくなります。
自己肯定感を育む言葉がけ②|気持ちや失敗を受け止める
4.「どうしたい?」
子ども自身の気持ちを聞く言葉です。
まだ答えるのが難しい年齢なら、
「赤と青、どちらにする?」と二つの選択肢を示してもよいでしょう。
安全に関わることは大人が決め、その範囲で選べる場面を作ります。
5.「大丈夫だよ」
失敗して驚いたり、落ち込んだりしているときに使える言葉です。
たとえば水をこぼしたなら、まず安全を確認します。
そして「びっくりしたね。一緒に拭こうか」と声をかけてみましょう。
落ち着いてから次の方法を考えれば十分です。
自己肯定感を育む言葉がけ③|話とその子らしさを大切にする
6.「話してくれてありがとう」
子どもが嫌だったことや困ったことを話してくれたときに伝えたい言葉です。
すぐに助言する前に、まず「話してくれてありがとう」と受け止める。
そのあとで、何があったのかをゆっくり聞いてみてください。
7.「あなたらしいね」
その子らしい工夫や好きなことに気づいたときに使います。
たとえば「色をじっくり選んだんだね。あなたらしいね」と伝える。
性格を決めつけるためではなく、今見えている姿への関心を伝える言葉です。
自己肯定感を意識するとき、言葉の数より大切なこと
7つの言葉を毎日すべて使う必要はありません。
たとえば、子どもが話しかけてきたときに少し手を止める。
表情を見て、「今、どんな気持ちかな」と考える。
そんな関わりも大切です。
無理に褒めようとして言葉が出てこない日は、
「見せてくれてありがとう」「もっと聞かせて」でも構いません。
まず会話を続けることから始めてみてください。
私が子どもの言葉から気づいたこと
私も子どもたちが小さい頃、仕事や家事に追われていました。
気づけば「早くしてね」「あとでね」と言うことが増えていました。
ある日、子どもに「ママ、よーく見ててね」と言われました。
私は見ているつもりでも、別のことをしながら返事をしていたのかもしれません。
それからは、できるときに少し手を止め、子どもが見せたいものを見るよう意識しました。
この経験から、自己肯定感につながる言葉を探す前に、
まず子どもの姿を見ることも大切だと感じています。
自己肯定感のために、無理に褒め続けなくても大丈夫
「すごいね」「えらいね」が悪いわけではありません。
ただ、毎回褒める言葉を探さなくても、
「悔しかったね」「工夫したんだね」と気持ちや行動を言葉にできます。
また、危ない行動は止めて大丈夫です。
まず安全を守り、落ち着いてから子どもの気持ちを聞いてみましょう。
気持ちを受け止めることと、必要なことを伝えることは両立できます。
自己肯定感と言葉がけについてのよくある質問
Q. たくさん褒めれば自己肯定感は高まりますか?
褒める言葉の回数だけで決まるものではありません。
子どもの話を聞き、挑戦した過程や気持ちに気づくことも大切です。
Q. 怒ってしまった日はどうすればいいですか?
落ち着いてから「さっきは大きな声になってごめんね」と伝え、
子どもの気持ちも聞いてみてください。
うまく話せなかったあとでも、会話をやり直せます。
Q. 子どもが返事をしないときは?
返事を急がせず、「話したくなったら聞くよ」と伝える方法があります。
そばにいてほしいのか、少し一人になりたいのか、様子も見てみましょう。
まとめ|自己肯定感を育む言葉は日々の会話の中に
- できたね
- 頑張ったね
- ありがとう
- どうしたい?
- 大丈夫だよ
- 話してくれてありがとう
- あなたらしいね
まずは、お子さんの様子に合う言葉を一つ選んでみてください。
うまく言えない日があっても大丈夫です。
子どもの話を聞き、日々の姿を見ることから始められます。
あわせて読みたい
参考情報
子どもの気持ちを受け止め、具体的な言葉で伝える関わり方については、
こども家庭庁「しつけ?体罰?これってどっち??」
も参考になります。
この記事を書いた人
田中美穂|保育士歴19年
保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
3児の母、現役ベビーシッターとしての経験も踏まえ、
日々の子育てに役立つヒントを発信しています。
