子どもの自己肯定感を高める言葉がけ7選|保育士19年が大切だと感じる声かけ

「子どもの自己肯定感を高めたい」
そう思っていても、実際にどんな言葉をかけたらいいのか悩むことはありませんか。

私自身、3人の子どもを育てる母として、そして保育士として19年間たくさんの子どもたちと関わる中で、言葉がけの大切さを何度も感じてきました。

自己肯定感は、特別な教育や高価な教材だけで育つものではありません。
毎日の何気ない言葉の積み重ねが、子どもの「自分は大切な存在なんだ」という気持ちにつながっていきます。

この記事では、保育士19年の経験と母としての経験から、子どもの自己肯定感を高める言葉がけを7つ紹介します。

自己肯定感を高める言葉がけが大切な理由

自己肯定感とは、「自分には価値がある」「自分は大切な存在だ」と思える感覚のことです。

子どもは、身近な大人からかけられる言葉を通して、自分自身を知っていきます。
「できたね」「頑張ったね」「大丈夫だよ」と受け止めてもらう経験が、自信や安心感につながります。

反対に、否定される言葉や比べられる言葉が続くと、「自分はダメなのかな」と感じてしまうこともあります。
だからこそ、日々の言葉がけはとても大切です。

文部科学省でも、子どもの自己肯定感について継続的な調査が行われています。

文部科学省公式サイト

も参考にしてみてください。

子どもの自己肯定感を高める言葉がけ7選

1.「できたね」

何かができた時は、結果の大小に関係なく認めてあげたいですね。
靴を履けた、片付けができた、自分で準備ができた。
大人から見ると小さなことでも、子どもにとっては大きな挑戦です。

「できたね」と言われることで、子どもは「自分にもできるんだ」と感じます。
その小さな自信の積み重ねが、自己肯定感の土台になります。

2.「頑張ったね」

結果だけではなく、過程を認める言葉です。
たとえ思うような結果にならなくても、「最後まで頑張ったね」「練習していたね」と声をかけてもらえると、子どもは挑戦したことに意味を感じられます。

自己肯定感が育つ子は、失敗しない子ではありません。
失敗しても「またやってみよう」と思える子です。
その気持ちを支えるのが、過程を認める言葉だと思います。

3.「ありがとう」

感謝の言葉も、子どもの自己肯定感を育てる大切な言葉です。
「手伝ってくれてありがとう」「教えてくれてありがとう」と言われると、子どもは自分が誰かの役に立てたと感じます。

保育園でも、「ありがとう」と伝えると、子どもたちの表情がぱっと明るくなることがありました。
自分の存在が誰かの喜びにつながる経験は、子どもの心を温かくしてくれます。

4.「どうしたい?」

大人がすぐに答えを決めるのではなく、子ども自身に考えてもらう言葉です。
「どうしたい?」「どう思う?」と聞かれることで、子どもは自分の気持ちに気づくことができます。

自分で考え、自分で選ぶ経験は、自信につながります。
もちろん年齢によっては選択肢を用意してあげることも大切です。
「赤にする?青にする?」のような小さな選択からでも十分です。

5.「大丈夫だよ」

失敗した時にこそ、子どもに届けたい言葉です。
コップをこぼした、友達とけんかした、間違えてしまった。
そんな時に強く責められると、子どもは失敗を怖がるようになることがあります。

「大丈夫だよ」「一緒に考えよう」と受け止めてもらえると、子どもは安心します。
失敗しても見捨てられない経験が、挑戦する力につながっていきます。

6.「話してくれてありがとう」

子どもが自分の気持ちを話してくれた時は、その内容だけでなく、話してくれたこと自体を認めてあげたいです。

「話してくれてありがとう」「教えてくれてありがとう」と言われると、子どもは「話してよかった」と感じます。
その経験が、困った時に相談できる力にもつながります。

7.「あなたらしいね」

私がとても大切にしている言葉です。
できる、できないだけではなく、その子らしさを認める言葉です。

「優しいところがあなたらしいね」「よく気づくね」「考え方がすてきだね」
そんな言葉は、子どもに「自分のままでいいんだ」という安心感を届けてくれます。

保育士19年で感じる、言葉がけより大切なこと

ここまで言葉がけを紹介してきましたが、実は言葉そのものよりも大切なことがあります。
それは、子どもの気持ちを見ようとする姿勢です。

同じ「頑張ったね」でも、子どもをよく見て伝える言葉と、何となく口にする言葉では届き方が違います。
子どもは大人が思っている以上に、大人の表情や声のトーンを感じ取っています。

だからこそ、完璧な言葉を探すよりも、「今この子はどんな気持ちなのかな」と考えることが大切なのだと思います。

保育園でも、同じ言葉をかけられていても、自信を持つ子とそうでない子がいます。
その違いは、言葉そのものではなく、「自分を見てもらえている」と感じられているかどうかだと感じています。
子どもは大人が思っている以上に、大人の表情や雰囲気を感じ取っています。
だからこそ、完璧な声かけを目指すよりも、まずは子どもに関心を向けることが大切なのだと思います。

私自身が反省したこと

私自身、子どもたちが小さい頃はいつも時間に追われていました。
仕事に家事に育児。
気づけば「早くしてね」「あとでね」が口癖になっていました。

そんなある日、子どもが何かを見せる時に「ママ、よーく見ててね」と言ったのです。
最初は何気なく聞いていましたが、何度も言われるうちにハッとしました。

私は見ているつもりだったけれど、本当はちゃんと見ていなかったのかもしれません。
料理をしながら、片付けをしながら、どこか別のことを考えながら返事をしていたのだと思います。

それからは、たった30秒でも手を止めて、子どもの目を見ることを意識するようになりました。
その30秒が、子どもにとっては「ちゃんと見てもらえた」という安心につながるのだと感じています。

言葉がけで気をつけたいこと

自己肯定感を高めたいと思うと、「たくさん褒めなければ」と感じる方もいるかもしれません。
でも、褒めることだけが自己肯定感を育てる方法ではありません。

「すごいね」「えらいね」だけが続くと、子どもは評価されることを求めるようになることもあります。
大切なのは、結果だけではなく、気持ちや過程を受け止めることです。

「悔しかったね」「迷ったんだね」「最後までやったね」
そんな言葉が、子どもの心に深く届くことがあります。

よくある質問

Q. 子どもをたくさん褒めれば自己肯定感は高くなりますか?

褒めることは大切ですが、それだけで自己肯定感が育つわけではありません。
「結果」だけでなく、「頑張った過程」や「気持ち」を認めてもらう経験が大切です。

Q. 子どもが失敗した時は何と声をかければいいですか?

「大丈夫だよ」「どうしたらよかったかな?」など、まずは気持ちを受け止める言葉がおすすめです。
失敗を責めるより、一緒に考える姿勢が子どもの安心感につながります。

Q. 小学生になってからでも自己肯定感は育ちますか?

もちろんです。
自己肯定感は幼児期だけで決まるものではありません。
日々の関わりや言葉がけによって、何歳からでも育てていくことができます。

まとめ|子どもは言葉を通して自分を知っていく

子どもの自己肯定感を高める言葉がけに、特別な技術は必要ありません。

  • できたね
  • 頑張ったね
  • ありがとう
  • どうしたい?
  • 大丈夫だよ
  • 話してくれてありがとう
  • あなたらしいね

こうした日々の言葉の積み重ねが、子どもの心の土台になっていきます。
完璧な親である必要はありません。

今日ひとつでも、お子さんに温かい言葉を届けてみませんか。

自己肯定感そのものについて詳しく知りたい方は、

自己肯定感が高い子の親は何が違う?保育士19年で見えてきた共通点

もあわせてご覧ください。


この記事を書いた人

田中美穂(保育士19年)

保育士資格保有。保育園勤務、訪問保育、ベビーシッター、子育て相談など19年以上の経験を持つ。3児の母としての経験も活かしながら、子育て家庭への支援を行っています。