「早くして!」をやめたいママへ|子育てコーチングで変わる声かけ
朝の支度や外出前、何度声をかけても進まないと、つい「早くして!」と言ってしまうことはありませんか。
あとから「もっと穏やかに伝えたかった」と落ち込む日もありますよね。
私も保育士として19年間、子どもたちと関わってきましたが、
我が子との生活では時間に追われ、「早くして」と言ったことがあります。
この記事では、「早くして!」と言いたくなる場面を整理しながら、
子どもに次の行動が伝わりやすい声かけを紹介します。
親子に合う方法を、一つ見つけるところから始めてみましょう。
「早くして!」と言いたくなるのは、時間に追われているから
朝は着替えや朝食、持ち物の確認など、やることが重なります。
家を出る時間が決まっていると、子どもを待つ数分が長く感じられるものです。
何度も同じことを伝えて疲れたり、その後の予定が気になったり。
そんな状況で「早くして!」と言いたくなるのは、不思議なことではありません。
まずは自分を責める前に、「今は時間がなくて焦っているんだな」と
気づくところから始めてみてください。
そのうえで、子どもに何をしてほしいのかを一つ選びます。
子どもが動けないとき、何が止まっているのか見てみる
「早くして」と言っても進まないとき、子どもは何をすればいいか
分かっていないことがあります。
また、遊びを途中でやめたくなかったり、自分でやろうとして
時間がかかっていたりする場合もあります。
たとえば、靴下を持ったまま動かない子には、
「靴下を履こう」よりも「ここが難しい?手伝おうか?」が合うかもしれません。
ブロックを片付けられない子には、「作っている途中だったんだね」と
声をかけてから、片付け方を一緒に考えられることもあります。
理由を決めつける必要はありません。
子どもの手元や表情を少し見てから話すと、
次に伝える言葉を選びやすくなります。
「早くして!」を言い換える、具体的な声かけ
「早く」は大人には分かりやすい言葉ですが、
子どもには次の行動が伝わりにくいこともあります。
そんなときは、してほしいことを短く具体的に伝えてみましょう。
着替えが進まないとき
「早く着替えて!」の代わりに、
「まずズボンを履こうか」
「ここまで自分でやる?袖は手伝おうか?」
と、一つの動作にしぼって伝えます。
出かける前に遊び続けているとき
「もう出るよ!」と繰り返す代わりに、
「この1回が終わったら、靴を履こうね」
「作ったものはここに置いておこうか」
と、遊びの終わり方と次の行動を伝えます。
片付けが進まないとき
「早く片付けて!」の代わりに、
「赤いブロックを箱に入れよう」
「私は絵本を戻すね。ブロックをお願いできる?」
と、最初にすることを示します。
言い換えても、毎回すぐに動くとは限りません。
その子の年齢や疲れ具合に合わせて、手伝ったり、予定を調整したりして大丈夫です。
朝の支度を少し進めやすくする3つの工夫
① 前夜に、できる準備を一つ済ませる
服や持ち物を一緒に用意しておくと、朝に決めることを減らせます。
全部を準備するのが大変なら、靴下だけ選んでおくなど、
一つだけでも構いません。
② 子どもに伝える順番を短くする
「着替えて、歯を磨いて、かばんを持って」と一度に伝えるより、
「まず着替えよう」と一つずつ声をかける方法があります。
終わったら、次にすることを伝えます。
③ 時間がない日は、大人が手伝ってもいい
子どもが自分でやりたい気持ちも大切です。
ただ、どうしても間に合わない朝は、
「今日はここを手伝うね」と伝えて手を貸しても大丈夫。
落ち着いて試せる時間に、自分でやる機会を作る方法もあります。
「早くして!」の前に、見方を少し変えてみる
子育てコーチングで学ぶリフレーミングは、
いつもの出来事を別の角度から見てみることです。
たとえば「何も進めていない」と思ったときに、
「自分でやろうとして時間がかかっているのかも」と考えてみます。
もちろん、すべての行動を前向きに捉える必要はありません。
「疲れていて動けないのかな」「やり方が分からないのかな」と
いくつかの可能性を考えるだけでも、声のかけ方を選び直せます。
私自身も、時間がないときに子どもの靴を履かせようとして、
「自分でやりたかった」と泣かれたことがあります。
そんな経験から、急いでいるときほど
「どこまで自分でやりたい?」と聞ける余裕を、少しだけ持ちたいと思うようになりました。
また「早くして!」と言ってしまった日は
言い換えを知っていても、余裕がない日は強い言い方になることがあります。
あとから気づいたら、落ち着いたときに
「さっきは大きな声になったね」と話し直せます。
そして、何日も疲れが続いているなら、
声かけだけで何とかしようとしなくて大丈夫です。
家族と朝の役割を分ける、準備することを減らす、
園や身近な人に相談するなど、親の負担そのものを見直してみてください。
怒ってしまう日が続いてつらいときは、
毎日怒ってしまう自分が嫌になったときに、読んでほしい話
も参考にしてください。
まとめ|「早くして!」を減らすには、次の行動を一つ伝える
- まず、親が時間に追われていることに気づく
- 子どもが何に困っているか、少し様子を見る
- 「早く」の代わりに、次にする行動を一つ伝える
- 忙しい日は準備や手伝い方も調整する
「早くして!」を一度も言わないことを目指さなくて大丈夫です。
まずは朝の一場面で、「靴を履こう」などの具体的な言葉に変えてみる。
その小さな試みから、親子に合う支度の仕方を探していきましょう。
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この記事を書いた人
田中美穂|保育士歴19年
保育士として19年間、0〜6歳の子どもたちと保護者に関わってきました。
3児の母としての経験と子育てコーチングの学びをもとに、
日々の子育てに役立つヒントを発信しています。
