現役ベビーシッターだから気づいた「子どもが安心する家庭」の共通点

ベビーシッターを利用してみたいと思っていても、

「家をきれいにしておかないといけないのかな」

「子どもが泣いたらどうしよう」

「初めての人に預けるのは不安」

そんなふうに感じて、なかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃると思います。

でも、現役ベビーシッターとしてご家庭に伺う中で感じるのは、子どもが安心する家庭は、決して特別なことをしているわけではないということです。

完璧に片付いた部屋でなくても大丈夫です。

特別なおもちゃがたくさんなくても大丈夫です。

大切なのは、子どもが「ここは安心できる場所」と感じられること。

そして保護者の方が、一人で頑張りすぎないことも、とても大切だと感じています。

今回は、ベビーシッターとして実際にご家庭に伺う中で感じた、子どもが安心する家庭の共通点をお伝えします。

 

1. 大人の声が穏やか

まだベビーシッターとして活動を始めて1年は経っていませんが、さまざまなご家庭に伺う中で感じることがあります。

それは、子どもが安心しているご家庭ほど、大人の声が穏やかだということです。

穏やかというのは、いつも静かに話すという意味ではありません。

忙しい朝や、思い通りにいかない場面はどのご家庭にもあります。

それでも、

「大丈夫だよ」

「あとで一緒にやろうね」

「ありがとう」

そんな言葉が自然にあるご家庭では、子どもも安心した表情を見せてくれることが多いように感じます。

子どもは、大人の声の大きさや表情、空気をよく感じ取っています。

だからこそ、大人の穏やかな声は、子どもにとって「ここにいて大丈夫」という安心につながるのだと思います。

2. 完璧に片付いていなくても、子どもの居場所がある

「シッターさんが来るから、部屋を片付けなきゃ」と思われる方もいるかもしれません。

でも、私はお部屋が完璧に片付いているかどうかで、ご家庭を見ることはありません。

子育て中の家が、いつもきれいに整っている必要はないと思っています。

おもちゃが出ていることは、子どもが遊んでいた証拠でもあります。

私が確認させていただくのは、お子さまが遊ぶ場所に小さな物や危険な物がないかという安全面です。

小さな部品、誤飲の心配があるもの、コード類、倒れやすい物などは確認しますが、生活感があることや、おもちゃが出ていることはまったく問題ありません。

大切なのは、子どもが安心して遊べる場所があること。

「ここで遊んでいいよ」と思える空間があるだけで、子どもは安心して過ごしやすくなります。

3. 子どもの好きなものを大人が分かっている

初めて伺うご家庭では、私はお子さまの好きな遊びや、安心するものを教えていただくことがあります。

お気に入りのぬいぐるみ。

好きな絵本。

よく遊ぶおもちゃ。

眠い時に持ちたくなるタオル。

好きな歌や、よく見るキャラクター。

そうしたものが分かるだけで、お子さまとの距離はぐっと縮まりやすくなります。

特別な準備は必要ありません。

「この子はこれが好きです」と教えていただけるだけで十分です。

お子さまにとって好きなものは、初めてのシッターとの時間を安心に変えてくれる大切な存在です。

4. 甘えを受け止める時間がある

子どもは、安心しているからこそ甘えます。

抱っこしてほしい。

そばにいてほしい。

見ていてほしい。

そんな姿は、わがままではありません。

安心したいという気持ちの表れです。

ベビーシッターの時間でも、最初から元気いっぱい遊ぶ子ばかりではありません。

少し様子を見たり、抱っこで安心したり、近くで一緒に過ごすことで少しずつ遊び始める子もいます。

「抱っこばかりで大丈夫ですか?」と心配される保護者の方もいらっしゃいます。

でも私は、大丈夫ですよとお伝えしています。

甘えられるということは、その子が安心しようとしている証拠です。

無理に慣れさせようとしなくても大丈夫です。

その子のペースで安心できる時間を作ることが、楽しい保育につながっていきます。

5. 生活リズムが大きく崩れていない

子どもは、眠い時やお腹が空いている時、不安定になりやすいものです。

そのため、生活リズムが大きく崩れていないことは、子どもの安心につながります。

とはいえ、毎日完璧な生活リズムでなくても大丈夫です。

お昼寝がずれる日もあります。

ご飯の時間が遅くなる日もあります。

予定通りにいかない日があるのも、子育てでは自然なことです。

大切なのは、「普段はだいたいこのくらい」という流れを教えていただけることです。

いつも眠くなる時間。

お腹が空きやすい時間。

好きな食べ方や苦手なこと。

眠い時のサイン。

そうした情報があると、お子さまに無理のない形で関わることができます。

6. 「ありがとう」「大丈夫」が自然にある

ご家庭に伺っていると、子どもは大人の言葉を本当によく聞いていると感じます。

「ありがとう」

「大丈夫だよ」

「助かったよ」

そんな言葉が自然にあるご家庭では、子どもも安心して過ごしているように感じます。

もちろん、毎日優しい言葉ばかりで過ごせるわけではありません。

忙しい日もありますし、つい強く言ってしまう日もあると思います。

でも、日常の中に少しでも安心する言葉があると、子どもの心はほっとします。

完璧な声かけをしなくても大丈夫です。

大人が子どもを大切に思っていることは、言葉や表情から少しずつ伝わっていきます。

7. 保護者が一人で抱え込みすぎていない

さまざまなご家庭に伺う中で、私が感じていることがあります。

それは、保護者の方が「一人で頑張りすぎないこと」を大切にしているご家庭ほど、お子さまも穏やかに過ごしていることが多いということです。

もちろん、子育てに正解はありません。

どのご家庭も、お子さまのことを一番に考え、一生懸命子育てをされています。

だからこそ、私は「一人で抱え込まないこと」も、とても大切な子育てだと感じています。

初めて利用される保護者の方から、こんな質問をいただくことがあります。

「こんな理由でお願いしてもいいのでしょうか?」

私はいつも笑顔でお答えしています。

「もちろんです。どんな理由でも大丈夫ですよ。」

例えば、

  • 少しだけ自分の時間がほしい
  • 疲れたから少し休みたい
  • 美容院へ行きたい
  • 病院へ行きたい
  • 仕事に集中したい
  • 家事を進めたい
  • 上のお子さまと二人だけの時間を過ごしたい
  • 夫婦でゆっくり食事に行きたい
  • リフレッシュしたい
  • 買い物をゆっくりしたい

どれも十分、ベビーシッターをご利用いただく理由になります。

「もっと頑張らなきゃ。」

「これくらい一人でできるはず。」

そう思ってしまう保護者の方ほど、毎日一生懸命子育てをされています。

でも、子育てには休みがありません。

だからこそ、ときには誰かを頼ることも、とても大切なことです。

保護者の方が少し心に余裕を持てると、その笑顔や穏やかな気持ちは自然とお子さまにも伝わります。

私は、お子さまをお預かりするだけではなく、その時間が保護者の方にとっても「ほっと一息つける時間」になれば嬉しいと思っています。

ベビーシッターは、特別な家庭だけが利用するサービスではありません。

毎日頑張っている保護者の方を支える存在です。

頼ることは、決して手を抜くことではありません。

子どものために、自分自身を大切にすることも、子育ての大切な一つだと私は思っています。

まとめ:ベビーシッターは、特別な家庭だけが使うものではありません

ここまで読んで、「思っていたより気軽に利用していいんだ」と感じていただけたら、とても嬉しく思います。

ベビーシッターと聞くと、少しハードルが高く感じる方もいるかもしれません。

しかし実際には、お部屋が完璧に片付いている必要もありませんし、お子さまが最初から笑顔で過ごせる必要もありません。

大切なのは、お子さまと保護者の方が安心して過ごせる環境を、一緒につくっていくことです。

ベビーシッターは、保護者の方を評価するために伺うのではありません。

ご家庭に寄り添い、お子さまの成長を一緒に見守りながら、保護者の方にも少し心に余裕を持っていただくための存在です。

子育てを一人で抱え込まず、必要なときには誰かを頼ることも、親子が笑顔で過ごすための大切な選択肢だと思っています。

Mama Startでは、お子さま一人ひとりのペースを大切にしながら、ご家庭に寄り添うベビーシッターを行っています。

子育て支援についてもっと知りたい方へ

子育て支援制度やベビーシッターについて詳しく知りたい方は、こちらも参考になります。

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この記事を書いた人

田中 美穂(Mama Start)

保育士歴19年。現役ベビーシッター・子育てコーチ。

これまで0歳児から就学前まで多くのお子さまと関わり、一人ひとりの個性を大切にした保育を行ってきました。

現在は「ママは一家の太陽」を理念に、訪問型ベビーシッターや子育て相談を通して、ご家庭に寄り添う活動を行っています。

保育士としての経験だけでなく、母親としての経験も生かしながら、「一人で頑張りすぎない子育て」を応援しています。

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