保育士と母、両方を経験して初めて分かった子育てで本当に大切な7つのこと
子育てで本当に大切なこと|保育士19年・3児の母が気づいたこと
子育てで大切なことは何だろう。
保育士として19年間、そして3児の母として子育てをしてきた今も、
私は何度もこの問いについて考えています。
子どもが大好き。
その思いは、保育士になる前も、
保育士として働いていた時も、
母親になった今も、
現役ベビーシッターとして活動している今も変わりません。
でも、保育士として長く子どもたちに関わってきたからといって、
最初から子育てのすべてが分かっていたわけではありません。
むしろ、本当の意味で保護者の気持ちが分かるようになったのは、
自分自身が母親になってからでした。
保育士として見えていた景色。
母親になって初めて見えた景色。
そして、ベビーシッターとしてご家庭に伺うようになって見えてきた景色。
この記事では、
保育士・母親・ベビーシッターというそれぞれの立場を経験して感じた
子育てで大切なことについて、
私自身の経験を交えながらお伝えします。
目次
1. 保育士だった私は「子ども」を見ていた
私は幼い頃から、小さい子のお世話をすることが好きでした。
年下の子と遊んだり、
困っている子に声をかけたりすることが自然と好きで、
将来は子どもに関わる仕事がしたいと思っていました。
高校生までは、小児科の看護師になることが夢でした。
その考えを大きく変えたのが、
高校2年生の夏休みに参加した保育園でのボランティアです。
子どもたちが笑う姿。
泣いていた子が少しずつ安心していく姿。
先生たちが一緒に遊び、成長を喜んでいる姿。
その空間で過ごしながら、
「私が本当にやりたい仕事は、これかもしれない」
と思い、保育士の道を選びました。
保育士になったばかりの頃の私は、
「子どものために何ができるか」をいつも考えていました。
どんな遊びをしよう。
どんな絵本を読もう。
どうしたら楽しく過ごせるだろう。
それは今でも大切な考えです。
でも今振り返ると、
当時の私は主に「子ども」を見ていました。
その子どもの背景には、
仕事や家事をしながら毎日子育てをしている保護者がいる。
そこまで含めて家庭を支えることも、
子育てで大切なことの一つだと分かったのは、
自分が母親になってからでした。
2. 母親になって初めて保護者の気持ちが分かった
保育園では、
泣いている子やイヤイヤしている子にも、
「どうしたのかな」と考える余裕がありました。
でも、我が子となると違いました。
かわいい。
大切。
幸せになってほしい。
そう思っているのに、
なぜかイライラしてしまうことがありました。
朝は、子どもを起こし、
朝ご飯を食べさせ、
着替えをさせ、
保育園の準備をし、
自分の仕事の準備もします。
仕事が終われば、
お迎え、夕飯、お風呂、寝かしつけ。
子どもが眠ったあとには、
洗濯や片づけが残っています。
「もっと優しくしたかった」
「今日も怒りすぎてしまった」
「保育士なのに、どうして我が子には余裕がないんだろう」
そんなふうに自分を責めた日もありました。
母親になって初めて分かったのは、
家庭では子どもとの関わりだけではなく、
生活すべてを抱えながら子育てをしているということです。
時間。
仕事。
家事。
睡眠不足。
自分の体調。
心の余裕。
そのすべてを抱えながら、
保護者は毎日子どもと向き合っています。
母親になって初めて、
子育てで大切なことは、
子どもへの関わり方だけではなく、
親自身の心や生活にも目を向けることだと感じるようになりました。
3. 子育てで大切なことは「一つの正解」を探しすぎないこと
母親になって強く感じたことがあります。
それは、
子育てにはすべての家庭に当てはまる
一つの正解はないということです。
今は、分からないことがあればすぐに検索できます。
赤ちゃんが泣き止まない。
夜なかなか寝ない。
離乳食を食べない。
発達は大丈夫なのかな。
私自身も、保育士でありながら、
我が子のことになると不安になりました。
でも、検索すればするほど、
いろいろな意見が出てきます。
ある情報では大丈夫と書いてある。
別の情報では注意が必要と書いてある。
読むほど不安になることもありました。
私が保育士と母親の両方を経験して感じる
子育てで大切なことは、
誰かの正解をそのまま自分の家庭へ当てはめることではありません。
「この子には何が合っているかな」
「この家庭なら、どんな方法なら続けられるかな」
と考えていくことだと思っています。
保護者に必要なのは、
正しい答えを一方的に伝えてもらうことだけではありません。
「一緒に考えましょう」
「ここまで頑張ってきたんですね」
と、その家庭に合う方法を一緒に探してくれる存在がいることも大切です。
4. 子育てで大切なことは、親自身の心も守ること
母親になると、
自分のことを後回しにしてしまうことがあります。
子どものため。
家族のため。
仕事のため。
そう思っているうちに、
自分が休む時間や、
自分自身の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。
私自身もそうでした。
仕事では保育士として子どもたちと向き合い、
帰宅すれば母親として家事と育児。
「母親なんだから頑張らなければ」
と思っていた時期があります。
でも、親も一人の人間です。
毎日笑顔ではいられません。
イライラする日もあります。
疲れて何もしたくない日もあります。
子育てで大切なことの一つは、
親自身の心や体の状態にも気づくことだと感じています。
休むこと。
誰かに頼ること。
話を聞いてもらうこと。
それも子育てを続けていくための大切な方法です。
5. 頑張りすぎる人ほど助けを求めにくい
私は、保育士として働く中で体調を崩し、
それでもすぐには立ち止まることができませんでした。
子どもたちがいる。
クラスがある。
職場に迷惑をかけたくない。
そう思うと、
「休みたい」となかなか言えませんでした。
頑張りたい気持ちはある。
でも、体がついてこない。
それでも「まだ頑張れる」と思ってしまう。
その経験から、
頑張り続けることだけが正解ではないと気づきました。
これは子育ても同じだと思います。
頑張っている人ほど、
「まだ大丈夫」と言ってしまうことがあります。
でも、限界になるまで頑張る必要はありません。
子育てで大切なことの一つは、
親がすべてを一人で抱え込まないことだと思っています。
子どもを大切にするためにも、
自分自身を守ることは大切です。
6. 子育てで大切なこと|完璧さより安心感
保育士として、そして母親として、
子どもたちと関わる中で感じてきたことがあります。
子どもにとって大切なのは、
毎日すべてを完璧にしてもらうことだけではありません。
少し抱っこしてもらった。
一緒に笑った。
話を聞いてもらった。
「大好きだよ」と伝えてもらった。
そんな毎日の小さな関わりが、
子どもの安心につながっていきます。
保育園でも、
高価なおもちゃより、
段ボール一つで一緒に笑った時間を楽しんでいる子どもたちを
何度も見てきました。
だから私は、
「完璧な親にならなければ」と頑張るより、
子育てで大切なことは、子どもが安心できる関係を積み重ねること
だと感じています。
もちろん、いつも穏やかでいる必要はありません。
怒ってしまったら、
「さっきは大きな声で言ってごめんね」
「また一緒にやってみよう」
と関係を戻していけばいいのだと思います。
7. 私が忘れられない保護者の一言
保育士として働いていた頃、
ある保護者の方から言われた言葉があります。
「先生、今日『頑張っていますね』と言ってもらえて、
涙が出そうになりました」
私はその言葉を、今でも覚えています。
特別なアドバイスをしたわけではありません。
何かを解決したわけでもありません。
ただ、
「毎日頑張っていますね」
とお伝えしただけでした。
その方は、
「誰にも頑張っていると言ってもらえなかった」
と話してくださいました。
子育ては、
「やって当たり前」と思われやすいものです。
朝起こして、食事を作り、
保育園へ送り、
仕事へ行き、
お迎え、夕飯、お風呂、寝かしつけ。
毎日続けていても、
誰かから評価されることは多くありません。
その経験から、
子育てで大切なことは、
子どもの頑張りだけではなく、
保護者の頑張りにも目を向けることだと感じるようになりました。
だから今も、
「今日も頑張っていますね」
と伝えられる存在でいたいと思っています。
8. ベビーシッターになって見えてきたこと
保育園では、集団保育が中心です。
一人ひとりを大切にしながらも、
クラス全体を見る必要があります。
一方、ベビーシッターとしてご家庭へ伺うようになり、
一人のお子さんとじっくり関わる時間が増えました。
そこで改めて感じたのは、
一つとして同じ家庭はないということです。
生活リズムも違います。
家族構成も違います。
子育ての考え方も違います。
ベビーシッターとして多くのご家庭に関わる中でも、
子育てで大切なことは家庭によって少しずつ違うと感じています。
ある家庭では、
保護者が休める時間を作ることが必要かもしれません。
ある家庭では、
上のお子さんとゆっくり過ごす時間を作ることが必要かもしれません。
またある家庭では、
初めての育児について誰かに話を聞いてもらうことが必要かもしれません。
だから、
「これがすべての家庭にとって正解」と言える子育てはありません。
初めてベビーシッターを利用する保護者の方は、
「泣いたらどうしよう」
「人見知りだけど大丈夫かな」
と不安を感じていることもあります。
お迎えのとき、
お子さんが笑顔で遊んでいる姿を見て、
保護者の方がほっとした表情をされることがあります。
「お願いしてよかったです」
その言葉をいただくたび、
ベビーシッターは子どもだけではなく、
家庭全体の安心を支える仕事でもあると感じています。
9. 今だから思う「子育てで大切なこと」
保育士として子どもたちと関わり、
母親として悩み、
ベビーシッターとしてさまざまなご家庭に伺う中で、
私が今感じている
子育てで大切なことは、とてもシンプルです。
- 子どもの気持ちを知ろうとすること
- 親自身の気持ちも置き去りにしないこと
- 完璧を目指しすぎないこと
- 必要なときには人を頼ること
- 家庭ごとの方法を一緒に探していくこと
「もっと頑張らなければ」
と思っている方に、
私はさらに頑張ってほしいとは思いません。
もし疲れているなら休んでいい。
困っているなら相談していい。
ベビーシッターなどの子育て支援を利用してもいい。
一人ですべてを抱えなくても大丈夫です。
子育てで大切なことは、
親子ともに無理なく続けられる方法を探していくことでもあると思っています。
※ 子育ての負担が大きく、ご自身やお子さんの安全を保つことが難しいと感じる場合や、
発達・健康について心配がある場合は、
自治体の相談窓口や医療機関などの専門機関へご相談ください。
まとめ|保育士と母を経験して分かった「子育てで大切なこと」
私が保育士・母親・ベビーシッターとして経験を重ねる中で感じた
子育てで大切なことは、
完璧な親になることではありません。
子どもの気持ちを知ろうとすること。
うまくいかなかったら、
また関係を戻していくこと。
そして、
親自身も一人の人間として大切にすること。
誰かに頼ること。
その家庭に合った方法を探していくこと。
そうした毎日の積み重ねが、
親子の安心につながっていくのだと思います。
私自身も、今でも悩み、考え、学び続けています。
だからこそ、
子育てに悩んでいる方と一緒に考えていける存在でありたいと思っています。
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この記事を書いた人

田中 美穂(MamaStart代表)
保育士歴19年・現役ベビーシッター・子育てコーチング認定講師・3児の母。
保育園で0歳児から就学前まで多くの子どもたちや保護者の方と関わってきました。
現在は訪問型ベビーシッター・子育て相談・子育てコーチングを通して、
子育て中のご家庭に寄り添う活動を行っています。
