「子どもの自己肯定感を育てたい」
そう思っていても、毎日どのように関わればよいか迷うことはありませんか。

私は保育士として19年間、子どもたちと保護者の方に関わってきました。
3児の母としても、子どもにどう声をかけるか悩んだことがあります。

この記事では、保育現場と家庭での経験をもとに、
子どもの話の聞き方や失敗したときの向き合い方など、
親が日常で大切にできる関わり方を5つ紹介します。

子どもの自己肯定感とは?

自己肯定感とは、自分を大切な存在だと感じられることです。
何でもできることや、失敗しないこととは違います。

たとえば、うまくいかなかったときに「悔しい」と言える。
困ったときに「手伝って」と頼れる。
子どもがそんな気持ちも安心して伝えられる関係を、
日々の中で育んでいきたいと思います。

自己肯定感を育む親の関わり方①|子どもの話を聞く

「今日ね」「見て見て」「これできたよ」。
大人には短い話でも、子どもにとっては聞いてほしい出来事かもしれません。

忙しくて最後まで聞けないときもあります。
その場合は「あとで聞かせてね」と伝え、
落ち着いたときに話を聞く方法もあります。

返す言葉に迷ったときは、

子どもの自己肯定感を高める言葉がけ7選

も参考にしてみてください。

自己肯定感を育む親の関わり方②|結果だけでなく過程を見る

「上手だね」と褒めるのもよいと思います。
それに加えて、「何度も練習していたね」
「ここを工夫したんだね」と、実際に見たことを伝えてみましょう。

一方、結果が思いどおりにならず悔しがっているときは、
すぐに励まさなくても大丈夫です。
まずは「悔しかったね」と気持ちを聞くことから始められます。

自己肯定感を育む親の関わり方③|その子自身の変化を見る

子どもの成長には個人差があります。
きょうだいや友達と比べるより、
その子自身の昨日と今日に目を向けてみませんか。

たとえば「前は難しかったけれど、今日はここまでできたね」。
目立つ成果がない日でも、
少し長く取り組んだことに気づけるかもしれません。

自己肯定感を育む親の関わり方④|失敗したら一緒に考える

コップの水をこぼしたり、友達とけんかをしたり。
子どもには、うまくいかない経験もあります。

まずは安全を確かめ、落ち着いてから
「次はどうしようか」と一緒に考えてみましょう。
相手を傷つけた場合は、相手の気持ちや必要な対応も伝えます。
受け止めることと、行動について教えることは両立できます。

自己肯定感を育む親の関わり方⑤|困ったときに頼れる関係を作る

子どもが「手伝って」「聞いて」と言えることも大切です。
いつも一人で頑張るよう求めなくても大丈夫。

たとえば「困ったら呼んでね」と伝え、
助けを求めてきたときに話を聞く。
その積み重ねで、頼れる大人がいると子どもに伝えていきたいですね。

保育園で出会った子どもたちから学んだこと

保育士として働く中で、印象に残っているきょうだいがいます。
幼い頃は、おもちゃや順番をめぐって気持ちがぶつかり、泣く日もありました。

そのたびに、それぞれの話を聞き、
必要なときは手を止めながら、気持ちを言葉にするお手伝いをしました。
保護者の方も、悩みながら子どもたちと向き合っていました。

この経験から感じたのは、けんかをしないことだけを目標にするのではなく、
ぶつかったあとに気持ちを伝え、関係を整えていくことの大切さです。
子どもの自己肯定感を一つの出来事だけで判断せず、
その時々の姿を見ていきたいと思っています。

私自身の子育てで反省したこと

私は保育士だから、我が子にも落ち着いて関われると思っていました。
でも実際は、仕事や家事に追われ、
「早くしてね」「あとでね」と言う日もありました。

そんなある日、子どもが何かを見せながら、
「ママ、よーく見ててね」と言ったのです。
私は見ているつもりでも、別のことをしながら返事をしていたのかもしれません。

それからは、できるときに少し手を止め、
子どもが見せたいものを見るよう意識しました。
この出来事は、自己肯定感について考えるとき、
「どんな言葉をかけるか」と同じくらい
「子どもの姿を見ているか」を振り返るきっかけになっています。

自己肯定感を意識するときに気をつけたい言葉

「お姉ちゃんはできるのに」「なんでできないの」と
言いたくなる日もあります。
ただ、繰り返し比べられたり否定されたりすると、
子どもがつらく感じることもあります。

必要な注意をしてはいけないわけではありません。
危ない行動は止めたうえで、
落ち着いてから「何があったの?」「次はどうしようか」と話せます。
強く言いすぎたと気づいたら、あとから話し直して大丈夫です。

子どもの自己肯定感についてのよくある質問

Q. たくさん褒めれば自己肯定感は高まりますか?

褒めることも一つの関わり方です。
ただ、褒める回数だけで決まるものではありません。
子どもの話を聞き、取り組んだ過程や気持ちに気づくことも大切です。

Q. 小学生になってからでも関わり方を変えられますか?

はい。今の年齢に合わせて、話を聞いたり、
子どもの考えを尋ねたりすることから始められます。
幼児期の関わりだけで、その後の姿が決まるわけではありません。

Q. 親がイライラしてしまったときは?

まず親自身が落ち着く時間を取ってください。
そのあとで「さっきは強く言いすぎたね」と伝え、
子どもの話をもう一度聞くこともできます。

まとめ|自己肯定感を育む関わりは毎日の中に

  • 子どもの話を聞く
  • 結果だけでなく、取り組んだ過程を見る
  • その子自身の変化を見る
  • 失敗したときに一緒に考える
  • 困ったときに頼れる関係を作る

5つを一度に実践しなくても大丈夫です。
私自身も「ママ、よーく見ててね」と言われた日のことを思い出しながら、
子どもたちと向き合っています。
まずは今日、子どもの話を一つ聞くところから始めてみませんか。

参考情報

子どもへの具体的な伝え方については、

こども家庭庁「しつけ?体罰?これってどっち??」

も参考になります。

この記事を書いた人

田中美穂|保育士歴19年

保育士として19年間、子どもたちと保護者に関わってきました。
3児の母、現役ベビーシッターとしての経験をもとに、
日々の子育てに役立つヒントを発信しています。


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